【歌い手】男の人が怖いけど姉さんは仲が良い【96猫】 (ページ40)

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三十八話ページ40

You side

『んぅ...？』

目が覚めたら、毛布をかけて寝ていた。

姉さんがやってくれたのかな...？

『ふわあぁ...んむぅ...』

眠いなぁと目を擦り、起き上がる。

96猫「すぅ...すぅ...」

姉さんは案外近くで寝ていた。

雑魚寝してる...

『ごめんね...』

頭を軽く撫でると、嬉しそうに微笑んでいる姉さん。

ねぇ、姉さん。

わしのことなんか、どうでもええんやで。

知っとるもん。

天月？と、付き合っとんやろ。

前にメール覗いてもうたもん。

知っとるよ。

姉さんの前では言わへんけど。

96猫「んん...？」

姉さんがぼんやりと焦点のあまり会わない目を擦り、目をぱちくりさせる。

96猫「えへへぇ...おはよぉ」

ふにゃりと笑ってくる姉さん。

かわいい...。

いや、シスコンではない...はず。

『おはよ、ご飯、作るね』

姉さんの前では結構喋れるようになった。

足をペタペタと地面にくっつけながらリビングへと向かう。

『♪』

今日は～、トーストでいーや！

96猫「いい匂いする...」

少しあとから、姉さんはやってくる。

『はい、座って～』

そういえば、座ってくれる。

96猫「はやくっはやくっ！」

目を輝かせ、見てくれる。

『はいはい、どーぞ。』

あげると、急いで食べている。

『ゆっくり食べないと詰まるよー？w』

笑いながら、姉さんを見る。

96猫「ん"ん"！！」

ほら、言うたやんw

『水とってくるね』

水をコップに注ぎ、姉さんの前に置く。

姉さんは苦しそうにしながらも尚、飲んでいる。

96猫「ふぅっ...」

なんか...

子供を見ているみたいだなw

姉さんを見ていると癒される。