【歌い手】男の人が怖いけど姉さんは仲が良い【96猫】 (ページ37)

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三十五話ページ37

96猫「よし、覚えた...歌ってみてええ？」

その声でさっきまで音楽を聴いていたページを閉じ、ヘッドフォンをはずす。

『ええよ、聴かせて？』

わしは音源を流す。

96猫「大空を見上げて♪」

※作者に作詞能力など御座いません､適当です※

姉さんの声を聴きながら、辛そうなところ、変えた方がいいところを考える。

そして、メモにうつす。

96猫「ふぅ...」

気がついたら、姉さんは歌い終わったようだ。

『ちょっと待っといて？』

音を少し弄ったり、裏にドラムを入れたり。

そう言うのを頭で作っていく。

96猫「ここ、寂しいんやない？」

わしが始めに何かつけたそうか悩んでやめたところを、姉さんが指摘してくる。

『そうなんよねぇ...』

頭を必死に働かせる。

あ...

『此処、ベースが空いとるから入れてみるか』

近くにあったベースを手に取り、軽くそのフレーズのリズムを刻む。

96猫「お、そっちの方がええって、絶対！」

姉さんにそう言われるといいようにも感じる。

『そうやな、変えとくわ』

こんな感じで姉さんと話し合った結果、出来上がった。

『歌ってみてくれん？』

姉さんはコクリと頷いてくる。

新しく作った音源を流す。

姉さんが歌う。

今回は、自然に繋がった。

96猫「はぁ、つかれた...って、なんでないとるん！？」

泣いてしまうほどに。

綺麗な声が耳に残っている。

早く、皆(リスナー)に聞かせてあげたい。

そう思い、mixは軽くにした。