【歌い手】男の人が怖いけど姉さんは仲が良い【96猫】 (ページ36)

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三十四話ページ36

96猫「ふわぁ...ごめん、寝てた...」

姉さんがわしの部屋に入ってくる。

『い、や、ええ、よ？』

姉さんの方を見ると、眠そうにしている。

そらるさんみたいやなぁ...

96猫「手伝うで？」

目を擦りながら近づいてくる。

あ～...

『今、終わったとこ。』

そういえば目を見開いてくる。

怖いよっ！？

96猫「え、はやない！？天才！？」

え、天才ではないと思うけど...

『普通やない？
あ、歌ってみてくれん？
変なとこあったら直すで？』

そう言えば考えてから分かった、と言い聞き出す。

ヘッドフォンをしてもらってるから此方からは聞こえないけど、さっき聞いたからまぁボチボチな出来だった。

姉さんは好んでくれるかな？

96猫「ふぅ...」

聞き終わったのであろう、ヘッドフォンを下ろす姉さん。

心臓がドキドキする。

96猫「めっっっちゃええよ！！！」

その言葉をきいて、安心する。

96猫「もう少し聞いてから歌ってもええ？」

そりゃあ、一発で覚えられた人いたら天才かっ！って突っ込みたくなるよ。

『あ、たりまえ...』

そう言えばニコリと笑って来てくれる。

96猫「ありがとうね！」

ギュッってしてくれる。

あたたかいなぁ...

自然と微笑んでしまう。

姉さんも、笑いかけてくれる。

えへへ、恥ずかしいなぁ。