【歌い手】男の人が怖いけど姉さんは仲が良い【96猫】 (ページ24)

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二十二話ページ24

そのあと、何日も死にたいと思う時間を過ごした。

何日経ったのかはしらない。

此処には窓がなく、ずっと暗い。

ご飯もあまり与えられない。

もう嫌だよ...

自分が、僕が、僕じゃなくなる...

芳樹「ふふふっ...ご飯の時間だよ？」

何時もの気持ち悪い事が行われようとしたとき。

？「～！！A～～！！」

誰かが僕の名前を呼んだ。

誰？

誰が僕の名前を呼ぶの？

芳樹「ちっ...誰だよ」

芳樹は部屋を出ていく。

？「～！！～～～、～～！」

芳樹「～～～～～～！！」

何を言っているのか分からない。

でも、助けを求めないと。

直感的にそう感じた。

『助けてっ！誰かっ！嫌だよっ！！姉さんっっ！！もうこんなところ嫌だぁっ！』

その声に反応するように声が一層大きく聞こえる。

？「Aさ～が～るじゃ～！」

男の人の声...？

芳樹「お姫さ～は俺の～んだ～る～って、何処向かってんだ！？」

誰かが、此方に来る？

？「大丈夫っ？」

あ、この人...

病院にいたまふ？さんだ...

『ぅあ...わああぁぁぁぁぁあああん！！！！！』

安心して涙が出てくる。

此処に閉じ込められていた間、何度も泣いていて枯れていたのに。

芳樹「お前っ！俺のお姫様に何勝手に障ってんだよ！？」

僕は...

僕は！

『僕はお前のじゃないっ！』

そう言うと、怒ったように芳樹がポケットからカッターを出す。

『ﾋｯ...』

嫌だ、怖い...

まふ？さんが前に出てくれるけど、まふ？さんも体が震えている。

芳樹「はっ、震えてるんじゃねぇかw」

笑いながらカッターを振り回し出す芳樹。

まふ？「っ！？」

まふ？さんに刃の先が当たりそうになったとき。

？「おらっ」

また、男の人が来た。

？「まふ、大丈夫か？」

知らない人...

怖い人...

人間、人間は...

人間は、信用できない...

本当に？

信用できないの？

なんで？

痛い、頭が、痛い...！

痛い痛い痛い痛い！！

まふ？「え、大丈夫ですか...？」

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ...

『ね、えさ...』

僕は意識を手放した。