【歌い手】男の人が怖いけど姉さんは仲が良い【96猫】 (ページ23)

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二十一話ページ23

ん...

目を開けると前にはしましま模様があった。

ここはどこ？

『痛...』

頭をさわろうと腕を動かすと、

ﾁｬﾘ...

と、金属音がなる。

『え？』

腕には鎖のついた手錠がついていた。

怖い。

芳樹「やぁっと起きたかお姫様♪」

そこには小さなお皿を持った芳樹が居た。

警戒しながらも、立とうと思うと体が動かない。

『あれ？』

足元をみると、血だらけの自らの足があった。

『ﾋｯ...』

なんで、血だらけなの？

芳樹「嗚呼、それ(・・)？お姫様が動かないようにしたんだよ？俺、頭いいでしょ？」

気持ち悪い、怖い、嫌だ...

不意に頭が痛くなる。

＿あははっ、俺のお姫様ぁ...大好き､すぐに殺してあげる♡＿

頭のイカれた声。

しかし、その声は100%芳樹の声だった。

え？

もしかして、僕の過去？

嫌だ、思い出したくなかった。

芳樹「君を刺すようにお願いしたのも、俺なんだよぉ？」

刺す？

刺すって、何のこと？

いやだ、気持ち悪い、怖い！

芳樹がしましまのドアを開ける。

嗚呼、ここは牢屋だったんだ？

芳樹「ほら、ご飯の時間だよ？」

そう言いながら芳樹は手に持っていたシチューを自分の口に運ぶ。

なに、見せつけていいでしょー？ってやってるの？

芳樹「んっ...」

芳樹がキスをしてくる。

そして、口の中にシチューを注がれる。

嫌だ、こんなの飲みたくない...

我慢して飲まない。

芳樹「むぅ...なんだ、なんで飲まないんだ？」

そう言いながら、またシチューを口につける芳樹。

その内にさっきのシチューを吐く。

芳樹はイライラしたような顔をしながらまたキスをしてくる。

また、我慢する。

でも、今回はさっきより、時間が長く、息が出来ない。

ｺﾞｸﾝｯ...

飲んでしまった...

気持ち悪い...

気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い...

吐き気がする...

吐き気がする吐き気がする吐き気がする吐き気がする吐き気がする吐き気がする...

嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ！

こんなの嫌だ！

こんな人生嫌だ！

不意に思い出してしまう。

＿気持ち悪い＿

＿彼方(あっち)行け＿

＿死ねよ＿

＿は？ふざけんなよww＿

＿○○を傷つけた癖に＿

＿嘘つき＿

＿警察官さーん！泥棒がここにいまーす！なんてなwwwwww＿

＿ひっ、怖いよぉ＿

＿大丈夫だからな、○○！＿

嫌だ...

気持ち悪い、誰か助けて...