【歌い手】男の人が怖いけど姉さんは仲が良い【96猫】 (ページ22)

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二十話ページ22

暫くして。

『...｡』

姉さんと僕は喋っていなかった。

96猫「...｡」

運転手がいたから、僕はずっと震えていた。

今、気がついた。

"人が怖い"。

姉さんは大丈夫。

でも、それ以外になるともう無理だ。

運転手さんも空気を読んでいるのか、静かにしていてくれた。

運転手「つきましたよ」

家についたようだ。

目的地をみると、大きな家があった。

『すごぃ...』

怖いからか、声が震えている。

怖いのを紛らわそうと声を出したのに。

声が震えて言葉が続かない。

家にみいっていた間に姉さんがタクシー代を払ってくれた。

優しいね...

96猫「此処が家！(ﾄﾞﾔｧ」

何故かどやる姉さん。

『なんでどやるの？』

ときくと、「なんとなく？w」と、返ってきた。

おお、返事が返ってきた...！

さっきまでの静かで緊張する空間は何時の間にやら消えていた。

96猫「入るよ！」

僕は姉さんの後ろを着いていった。

？「あれ、帰ってきたんだ？」

誰かの声がする。

怖い...

96猫「おまっ！？」

姉さんが殴られる。

『ﾋｯ...』

口から悲鳴にならない空気が抜けていく。

？「あはははは...此処にいたんだね、俺の"フィアンセ(お姫様)"...？」

そう言って手を差し出してくる。

怖い、嫌だ...！

『こ、来ないでっ！』

誰かはわからない。

手を払う。

？「あ"？このカッコいい"原田芳樹(よしき)"様に逆らうのか？」

カッコ良くないし、怖い。

逆らったら殺されるんじゃないか、と思うくらい。

『ぃや、だ...』

でも、姉さんと一緒にいたい。

こんなやつと二人きりは嫌だ。

『ねえ、さ！』

助けを求める。

96猫「くそっ！Aを離せっ！」

そう言いながら殴りかかろうとする姉さん｡

芳樹「あ"？ふざけんなよ、こんなによえぇくせにか？wおらぁっ！」

芳樹が姉さんを蹴る。

96猫「ｸﾞﾊｯ...」

姉さんが気絶する。

『姉さん！』

姉さん、嫌だ！

『姉さん！！』

居なくならないで！？

『姉さんっ！！』

嫌だ！

『姉さn(！？』

姉さんを呼んでいたら芳樹に無理矢理キスをされた。

芳樹「ん」

口の中に相手の舌が入ってきて気持ち悪い。

『ぃ、や！』

息が出来ない。

息を吸おうと、芳樹を押して口を開けた瞬間、余計口に舌をいれてくる。

嫌だ、嫌だ

気持ち悪い、気持ち悪い

急に眠気が襲ってくる。

なんで、こんなときに？

芳樹「やっと薬が効いてきたか...同居、楽しみだな、俺のお姫様♪」

そんな声を最後に寝てしまった。