【歌い手】男の人が怖いけど姉さんは仲が良い【96猫】 (ページ3)

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一話ページ3

「はっ！？今から！？」

その声で目が覚める。

この低く心地の良い低音は、姉である響棗(ひびきなつめ)の声であろう。

電話をしているのか、スマホを耳にあて喋っている様子が見える。

96猫「えっ、もう来るん！？」

話を聞いた感じだと、誰かが来るんだろう。

わしは何も言わずに姉さんに近づく。

姉さんはわしに気づき、申し訳なさそうな顔をする。

しょうがない、外出するか｡

［外に行ってくる。何かあったら連絡ちょうだいね］

と、かいた紙を見せると、姉さんは首を縦に降った。

わしはその紙を机の上に置き、軽く着替えをし、荷物を用意しながら何処へ行こうかな～、と思っていた。

すると、電話の終わった姉さんが走ってくる。

96猫「ごめんっっ！！」

赤い目をうるうると涙で濡らしている。

そう、姉さんはシスコンなのだ。

『大丈夫だよ...その代わり、わしの情報漏らすなよ？部屋には勿論いれんといてよ？』

すると、首を縦に降る。

『じゃ、行ってくるから...』

名残惜しそうに手を降る姉さん。

う～ん、カラオケ行こうかな...｡

久しぶりに。

歌いたいしね...。

近くのカラオケでいいか...。

あ、姉さんのグループの仲間？的な人がやってるらしいカラオケ店行ってみよう。

わしは前に教えて貰った地図通りに進んでいく。