俺たちは人間じゃない【歌い手】 (ページ41)

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店長「毎回過去編長いね...」『しょうがないでしょ。色々あったんだし。』咲々姫「そうだそうだー！」店長「『作者は黙れ( ＾ω＾ )』」咲々姫「ひっ！ごめんなさい！」店長「三十八話」ページ41

莉桜「いやだっ、尚くん居なくなるの、嫌だ！」

泣きながら、ごめんなさい、ごめんなさい、と言い出す莉桜。

すると、その声に釣られてか人間の男の子が何人かやって来る。

それが...

それが、今で言うすとぷりの皆だった。

96ちゃん「ねぇ...やめて、あげて？」

不安そうに言ってくる。

まぁ...

そこまで、俺も虐めが好きな訳じゃない。

『...分かったよ、あ、お前らは俺たちについてこい。

...互いが互いを守れるくらいにはしてやれるぞ？』

すとぷりには聞こえない声の大きさでそういえば二人は目を光らせ、行く！と言い出す。

すとぷりの皆は、放心状態。

それを見ている俺の仲間。

そして、話をしている俺たち。

俺たちは踵を返し、その"殆ど壊れた孤児院"を後にした。

次は何処へいこうか、そう思いながら孤児院の門を抜ける。

そういえば...

名前、聞いていなかったな。

『名前は？』

普通に、聞こえるサイズでいった。

人間は周りには居ないからな。

「...本当は、天台要って名前だったけど。

だけど、今は人間じゃないから...」

思っていなかったから、少し怯んでしまった。

少女の方から言ってくる予想だったのにな。

まぁ、要、かぁ...

96ちゃん「要は店長なんだよ？」

急にそう言い出す96ちゃんに吃驚する。

『店長...？なんで？』

そういえば、要に聞かれないためか、耳を貸せ、とジェスチャーしてくる。

耳を近づけてやると、思いにもよらない返答だった。

96ちゃん「要の親、あの孤児院の先生なの」

...ちょっとまて？

『それ、院長って言うんだぞ？』

間違えてないか？

と、聞いてみると「そうなの？」と、呆気にとられていた。

マジか。

ま、いいか...

う～ん...

要「...vip店長は？」

生意気にそう言ってくる。

vipって...

まぁ、いいか。

子供のことだ。

恥を掻くのは大人になってからだろ。

『じゃ、よろしくな、vip店長？で？君は？』

96ちゃんに聞く。

96ちゃん「96猫だよ」

此方は生まれから食人...かな？

まぁ、そっちのほうが楽だ。

『じゃあ、よろしく。96猫。』

これが、俺たちの出会いだった。