俺たちは人間じゃない【歌い手】 (ページ20)

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うらた「18話でーす」咲々姫「なんか、小説だと私のキャラ違いますね」うらた「知らね」咲々姫「酷いです。泣いていいですか？」『真顔でそれ言ってる辺りから怖い』咲々姫「あはは～何言ってるんですか～(棒)」ページ20

咲々姫「ねぇねぇ、そらる...とか言う奴。」

不意に、咲々姫が喋り出す。

そらる「...なに？」

咲々姫は何を知っているのだろう...？

咲々姫「何時までも、引きずってたらつまらなくない？」

咲々姫が言った言葉は、まるでそらるのことを知っているよう。

『...咲々姫は何を知ってるんだ？』

思いっきり、聞いてみる。

咲々姫「何でも知ってるよ？」

真顔でそう言う咲々姫からは恐怖が感じられた。

そらる「...なん、でも...？」

不思議そうに、怖そうにそらるが聞く。

やっぱり、咲々姫は怖い。

咲々姫「うん、何でも。怖いでしょ？」

俺の気持ち？

それとも、そらるの気持ち？

分からないが、咲々姫は目を細めて微笑む。

そらる「俺の...こと、も？」

足を止めるそらる。

咲々姫「うん」

そんなそらるも無視して進む咲々姫。

『だから、俺のことも知ってたの？なんで、知ってたの？』

分かってる、相手も知りたくて知っているわけではないと。

咲々姫は何かを察する度に顔を歪ませていたから。

咲々姫「...そんなの、知らないよ。自分で考えて」

ぶっきらぼうに放たれたその言葉は、微かに震えていた。

咲々姫が止まらないので、そらるの手を引き急ぎながらも追いかける。

そらるは何かを考えているようだった。