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｢…、A｣
『っ！』
何度も名前を呼ばれようやくAは目を覚ます。
嫌な汗を感じながら辺りを見渡すと、心配そうにしたひとらんらんがAを見ていた。
『…ひとらん、私…』
ht｢大丈夫？覚えてる？
ご飯食べた後疲れてたのかA、寝ちゃったんだけど｣
ひとらんらんの言葉に先程までのことが全て夢だったのだと気がつく。
『…そうだ、肝試しは？』
ht｢肝試し？嗚呼、Aが寝ちゃったからなくなったよ。｣
『…ごめん、メメントリのところ行きたい』
もし
ht｢俺も、行っていい？｣
『うん、もちろん。』
それに気づかず承諾するA。
Aが暗い中歩いていると、ひとらんらんは慌ててスマホのライトを前へと向けた。
ht｢足元、危ないでしょ｣
『ああ…ごめん、ありがとう』
ひとらんらんが前に出て、Aはその半歩後ろを歩く。
ひとらんらんは臆病なはずなのに…どこか、頼もしかった。
暗い廊下の中を歩いていく。
スマホと月光の光だけでは心もとないが、仕方ないのだろう。
ht｢…A、やっぱり母国が恋しい？｣
そう聞くひとらんらんの背中からは感情が読み取れない。
どう答えるべきなのだろうか。
少し考えたあと、Aは口を開いた。
『…確かに、恋しいのかもしれない。
私から縁を切られるようなことをしたと言えど…いや、実際は勘違いなんだけど…うん、ゾムのことは普通に好きだったよ。
兄さんやしんぺいさんのことも大切だったし。
マリスやワイテルズの皆を置いていったのも後悔してるかもしれない。
でも、それを決断したのは私だもの、わがままは言えないよ』
Aの言葉にひとらんらんは足を止めた。
ht｢…Aは、その判断に後悔はしている？｣
判断。
それは、何もかも置いてひとらんらんとここに来たことを指すのだろうか。
だとしたら、答えはひとつだ。
『ううん、後悔はしてないよ』
ひとらんらんは小さく｢そう、｣と呟いてから再び歩き出した。
気の所為か、少し足取りが軽くなっているように感じる。
少し重かったようにも感じた空気も、居心地がいいものへと変わっている。
hr｢〜、早く寝ろって！｣
騒がしい声がきこえ、ようやく目的地に着いたことに気がついた。
明かりが目に入り眩しくて、少し目を細めながらその部屋へと入った。
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ライムてにゃん(プロフ) - マリスちゃんやっぱりキャラデザとかも好きでしたが性格も好きです泣更新頑張ってください！ (2021年6月17日 22時) (
レス) id: 0453d1bfe4 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - できました！端末の問題だったかもしれません。申し訳ございませんでした… (2021年6月12日 23時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - 名前変換、できません… (2021年6月12日 14時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年6月12日 12時
