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gt｢え…俺っすか？｣
『うん、そう…ダメですかね』
驚いたように作業の手を止め、Aへと目を向けたぐちつぼ。
話している内容は、学校のことである。
学校に行っている間、家は置き去りになってしまう。
特に、今はランは外国へ、towacoは仕事で中々帰って来れないとのことだ。
その間、執事たちで掃除やらなんやらしたとしても終わりはしない。
だから、学校を休みたいとAは申し出たのだ。
しかし、数週間ここに居て慣れてきたのか、表情は豊かでただ学校に行きたくないだけなことなど分かりきっている。
gt｢…申し訳ないですけど、俺は無理ですね。許可をあげられないです｣
『…そう』
少し寂しそうに、悲しそうに目を落としたAにぐちつぼはなんとも言えない罪悪感を覚えた。
gt｢…まあ、綺麗にはしますよ。俺らで頑張るんで、許してください｣
Aが本当に望んでいるのはそんなことでは無いと知っていながらも、ぐちつぼはそう言った。
『…分かりました、それたけです』
gt｢…あ、そうだ。Aさん｣
『何でしょう？』
思い出したように引き止めたぐちつぼにAは首を傾げる。
gt｢俺の事、普通にぐちつぼ、でいいですよ。
あと、敬語はやめてください。俺そんなに偉くないので｣
Aは一瞬黙り目を瞬かせたあと、『では、ぐちつぼと呼ばせていただきますね。ですが、ぐちつぼの方が歳上なのですから尊敬に値しますよ』と微笑みどこかへと向かっていった。
残されたぐちつぼは、1人ぽかんてしていたが、少ししてから口元を手で覆い｢ダメだろ、あれ｣と呟いた。
その頬は赤く、熱があるのかと錯覚してしまうほどだ。
yk｢なにやってんの、ぐっち。顔真っ赤だよ｣
通りかかった焼きパンか怪訝そうに顔を歪める。
gt｢うっせぇ、黙れよ｣
口こそ悪いが、本気のオーラは感じない。
焼きパンは首を傾げたあと、理解が出来ないと察してか何も言わず仕事へと戻って行った。
gt｢…言えるわけねぇっての｣
ぼそ、と呟かれた声。
それはぐちつぼの耳に届くかというギリギリの所で溶けていく。
are｢ぐっちー、手伝ってくんない？｣
gt｢分かったー、今行くー！｣
大声で叫びながら顔に風を当てる。
少し涼しくて、火照った顔にはちょうど良い風心地だ。
gt｢…そろそろ、夏が来るな｣
熱い太陽を思い出し、苦い顔をうかべたぐちつぼだった。
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ライムてにゃん(プロフ) - マリスちゃんやっぱりキャラデザとかも好きでしたが性格も好きです泣更新頑張ってください！ (2021年6月17日 22時) (
レス) id: 0453d1bfe4 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - できました！端末の問題だったかもしれません。申し訳ございませんでした… (2021年6月12日 23時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - 名前変換、できません… (2021年6月12日 14時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年6月12日 12時
