166人 ページ16
『私は、別に平気ですけれども…』
｢あら、良かったわぁ｣
嬉しそうに、柔らかく笑うラン。
そんな所に襖は開かれた。
gn｢…あれ、入らない方が良かったですかね？｣
げんぴょんは困ったようにランへと視線を向けた。
｢いえ、平気よ。夕食の準備が出来たのかしら？｣
gn｢ええ、夕食が出来たので呼びに来ましたね｣
｢そう。じゃあ、すぐ行くから先に行っていていいわよ｣
gn｢わかりました｣
げんぴょんが去っていくのを見ながら｢さ、行きましょうかね｣と立ち上がるラン。
trk｢失礼しまーす…あ、いた。Aさん｣
ランが出て行くのと共に入れ替わったようにたらこが入ってくる。
『何でしょう？』
trk｢お客さんいるんですけど｣
『え？私に訪問者ですか？』
身に覚えがなく、首を傾げたAにコクコクと頷くたらこ。
ht｢…男？女？｣
trk｢男性の方でしたよ。大人の方でしたけど｣
大人？
身に覚えがなく、少し不安を覚える。
ht｢俺も行っていい？｣
trk｢あー、どうでしょう…？｣
gt｢たらこ、遅い。もう連れてきちゃったよ｣
ぐちつぼが話に入ってくる。
ぐちつぼの後ろにいたのは…
『アイク先生？』
ai｢えっと…急に来て、すみません｣
なんでここに？
そもそもわざわざ国を渡る必要はどこに？
困惑しているAに何かを差し出すアイク。
目線を下ろすと、1冊の分厚い本があった。
『これ…禁書、ですか？』
ai｢うん、そう…Aさんのことが書いてあるから、俺らには必要ないねってことで。
ともさんに行ってこいって言われたし、渡そうと思って…あ、休暇だからついでに、ね｣
少したどたどしい話し方。
Aはアイクの手から禁書を受け取ると、アイクの顔を見上げた。
『ありがとうございます。
何があるかはまだ分からないですけど…
これがあることで、何か出来ることが増えるかもしれないので』
ぎこちなくも笑うと、アイクは驚いたように目を丸め固まった。
しかし、数秒もすればハッと意識を戻し｢じゃあ、邪魔になるので！｣と部屋を出ていってしまった。
…しかし。
『…アイク先生、そちらは逆ですよ。玄関はあちらです』
アイクは体を固め、恥ずかしそうにしながら玄関へと走っていった。
trk｢ぅわ、ちょ…俺、送ってくるわ｣
gt｢任せた。んじゃ、リビング行きますかね｣
ぐちつぼの言葉に頷き、リビングへと歩み始めた。
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ライムてにゃん(プロフ) - マリスちゃんやっぱりキャラデザとかも好きでしたが性格も好きです泣更新頑張ってください！ (2021年6月17日 22時) (
レス) id: 0453d1bfe4 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - できました！端末の問題だったかもしれません。申し訳ございませんでした… (2021年6月12日 23時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - 名前変換、できません… (2021年6月12日 14時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年6月12日 12時
