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ht｢A、帰ろう？早くしないと冷えちゃうよ｣
『あ…ごめん』
Aはハッとしたようにひとらんらんを見ると、歩き始めた。
『…なんだろう、疲れてんのかな』
少し砕けた話し方。
目元を擦るAに｢腫れちゃうよ｣とひとらんらんはその腕を止めた。
『…うん、ごめん』
ひとらんらんは何も言わずにその手に指を絡める。
『…ひとらん？』
少し恥ずかしそうに漏らされた声。
ひとらんらんは無視をして、そのまま歩き始める。
Aを引っ張るように。
でも、早過ぎずAに合わせて。
困惑した表情のAは正直言って抱きついてしまいたいほど可愛い。
しかし、野外でそんなことをできるわけがない。
何より、そんな思考回路をしている自分にひとらんらんは恥ずかしさを感じた。
意外と家は近いからか、すぐに着いてしまう。
家の者に見られるのは嫌なのか、離れていく手。
Aは一瞬名残惜しそうに手を見つめたが、すぐに下ろし家へと入っていった。
『入らないの？』
ht｢…いや、入る｣
足を止めたひとらんらんにAは『そう？』とだけ告げ屋敷の奥へと言ってしまった。
ht｢…っ、ダメでしょ、今の｣
gn｢いやー、可愛かったですね、Aちゃん｣
ht｢うわっ！って、いつから居たの｣
げんぴょんを睨みつけるひとらんらんに面白いものを見たと言わんばかりに笑うげんぴょん。
gn｢庭掃除頼まれてたんですよ。
そしたら…ねぇ？仲良く手なんか繋いじゃって｣
ht｢くっそ、ほんっとうに…
母さんにだけは言うなよ？絶対弄ってくるから｣
ひとらんらんの言葉にげんぴょんは再び笑うと、｢ひとらんさん、後ろ｣とひとらんの奥を指さした。
本来ならば何を指しているにしても良くないが、ひとらんらんは言われたがままに後ろを振り返る。
｢私が何かしら？｣
そこには満面の笑みを浮かべた母親…ランがいた。
ht｢なんで母さんここに居んの？｣
｢お茶会だったのよ｣
ランの言葉に｢嗚呼、｣と納得する。
ランの服装は、家紋にもあるアサガオの刺繍の入った着物である。
なんでも、実の父がランへと買った最初で最後の代物なのだとか。
つまりは、お気に入りの服だ。
ht｢なに、母さんその服ってことは外国から誰か来たの？｣
｢そうよ。まぁ、誰かは教えてあげないけど｣
ふふ、と意味を含んだ笑みを浮かべるランにひとらんらんは呆れたようにため息をついた。
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ライムてにゃん(プロフ) - マリスちゃんやっぱりキャラデザとかも好きでしたが性格も好きです泣更新頑張ってください！ (2021年6月17日 22時) (
レス) id: 0453d1bfe4 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - できました！端末の問題だったかもしれません。申し訳ございませんでした… (2021年6月12日 23時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - 名前変換、できません… (2021年6月12日 14時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年6月12日 12時
