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tk｢…ねえ、Aさん｣
たくぱんの言葉に顔をあげれば、複雑な表情を浮かべたくぱんが立っていた。
と言っても、背景は夕日で顔は細かくは見えない。
tk｢…ごめんなさい。それだけ、言いたくて｣
理解出来ない。
Aが首を傾げると、たくぱんは意を決したように背筋を伸ばした。
tk｢明日、俺の家に来てください｣
ht｢は？｣
たくぱんの発言に最も早く反応したのはひとらんらんだった。
tk｢もちろん、ひとらんさんも来てもらって構いません｣
たくぱんの縋るような声色に、Aは良いんじゃない？とひとらんらんの裾を引っ張った。
ht｢…分かった、俺も行く。それなら、行こう｣
tk｢ありがとうございます｣
詳細はまた学校で。
それだけ告げるとたくぱんはAたちに背を向け走り去ってしまった。
tt｢…大変そうですね｣
ht｢まぁ、仕方ないでしょ。Aの家って名が知れてたし｣
全国的に有名人だったAの一族。
海を超えるほどの影響力は、改めてどれほど凄いのかを実感させた。
te｢ねぇー、早く帰ろうよ｣
rk｢はいはい、じゃあ俺らも別れますか｣
ロックがてんてんを諭しながらそう言う。
Tつぐたちも同意し、｢じゃあ、また明日｣と手を振り去っていった。
ht｢…A、平気？｣
不安そうにそう聞いてくるひとらんらん。
なんの事だろうか、とAがひとらんらんを見上げると｢明日のこと｣とだけ伝えられた。
『まぁ…たくぱんさんだって知り合いだし、貴族だったものだからマナーは平気だから…
特に不安は感じてないよ』
ht｢…そう、ならいいんだけど｣
『心配してくれたの？ありがとう』
心配してくれた様子のひとらんらんに、嬉しさが込み上げてくる。
にやけてしまう口元を手で覆い隠しながら天を見上げた。
『…わぁ』
思わず立ち止まったAにひとらんらんも顔を上げる。
数々の星が、Aたちを見下ろしていた。
『綺麗…』
故郷の方でも星は見られたが、機械化が進みここまで綺麗に見えることは少なかった。
ht｢…うん、綺麗｣
ひとらんらんの言葉にAは空へと手を伸ばした。
ht｢…どうしたの？｣
『掴めそうだな、って』
そんな訳ないんだけどね、と笑うA。
どこか無邪気さのある笑顔にひとらんらんは身体を固めた。
ひとらんらんの知らないA。
彼女こそ、今まで隠されてきた本物なのだろう。
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ライムてにゃん(プロフ) - マリスちゃんやっぱりキャラデザとかも好きでしたが性格も好きです泣更新頑張ってください！ (2021年6月17日 22時) (
レス) id: 0453d1bfe4 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - できました！端末の問題だったかもしれません。申し訳ございませんでした… (2021年6月12日 23時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - 名前変換、できません… (2021年6月12日 14時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年6月12日 12時
