152人 ページ2
｢次は…図書室かな？｣
hr｢うん、そうだな…俺図書室あまり行かないから、雨城頼んだ｣
｢え、う、うん。｣
中々先陣を切るタイプでは無いのか、所々不安そうにする静葉。
しかし、意外と図書室は近くにあったのか、さっさと着いてしまった。
本の独特な匂いと、廊下とは違う湿っていない空気が肌を擽る。
『…あ』
Aは図書室に入るなり、何かを見つけたようにフラフラと本棚の傍へと寄っていった。
ht｢どうした？｣
『…あれ』
Aが指さす先を見ると、ひとらんらんの頭より少し高い位置にある紙を指しているようだった。
勿論、Aの身長では届きはしない場所である。
ht｢…新聞？はい、どうぞ｣
Aはひとらんらんから新聞を受け取ると、その中身を読み始めた。
見出しには大きく、"フューラー家と桑田家、結婚か"と書かれている。
曰く、桑田家は元よりこの国の出だった為、話がこうして大きくなっているようだ。
夫婦仲は悪くはなく、桑田家のご令嬢は社会的マナーとしてはあまり良くないものの、少しずつ改善はされていっているらしい。
｢…それ！気になるんですか？｣
目を輝かせたのは静葉だった。
『ぇ？ええ、まぁ…』
眩しそうにふい、と目を逸らしたAに静葉は嬉しそうに頬を緩めた。
｢私も、恋愛とか大好きで。最近見た中で一番好きなんです、その記事。｣
静葉の言葉に『そうなんですか…』と控えめに言葉を漏らすA。
新聞を読み始めたが故にひとらんらんは自身も本を探しに行ってしまい、傍にはいない。
｢でも、凄いですよね。桑田ユウさんは、虐めとかがあったそうなのですが、それを我慢して上まで上り詰めてしまうとは！｣
ビク、とAの肩が揺れる。
しかし、静葉はその状況に気がついていないのか、ペラペラとユウについて話し始めてしまった。
｢…すみません、ここ、図書室なんですよ｣
｢あっ…すみません｣
低めの声に静葉は慌てて口元を抑えた。
Aたちが声の方向を見ると、そこにはロックがいた。
rk｢…あれ、Aさんじゃないですか｣
少しぎこちのない言葉。
まだ慣れていないからか、言葉を探すように目線は宙をさ迷っている。
『図書委員…なんですか？』
rk｢まぁ…と言っても、特に目立つこともないですし滅多に人が来ないので委員会と言っていいのかは疑問ではありますけど｣
ロックの言葉に『そうなんですね』とAは頷いた。
静葉は知人のような二人の会話にそっと側から離れた。
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ライムてにゃん(プロフ) - マリスちゃんやっぱりキャラデザとかも好きでしたが性格も好きです泣更新頑張ってください！ (2021年6月17日 22時) (
レス) id: 0453d1bfe4 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - できました！端末の問題だったかもしれません。申し訳ございませんでした… (2021年6月12日 23時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
すごもり - 名前変換、できません… (2021年6月12日 14時) (レス) id: 5cac051a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年6月12日 12時
