24人 ページ24
sho「...すまんが、それは叶えられへんな」
『なんでですか、あなたの友人がそう言ったとしても私は望んでいません』
楯突くAにシャオロンは困った表情を浮かべた。
sho「...俺も、お嬢さんは好印象なんよ。死んでほしくない」
シャオロンのすがるようなその瞳は、どこかゾムと重なりAは息がつまる。
sho「俺が守ってやるから...頼むから、守られてくれへんか？」
Aは困り口を閉ざしてしまう。
ロボロは特に口出しをするわけでもなく、黙ってみてくるだけ。
sho「...せや、こうしようや」
シャオロンは人差し指を伸ばし、口を開く。
sho「動きのある今、危険やと思うねん。
二日三日、此処で過ごしてくれ。」
『は、それは...』
sho「まだ続きあんねん、聞いてくれ。
そのあと、家に還す。多分、狙われるやろうな。
やけど、俺らが誘拐したことで警備もキツくなるやろ」
シャオロンの名案、と言いたげな表情に申し訳なさそうにゆっくり口を開いた。
『申し訳ないのですが...多分、ないと思います』
シャオロンはなんで、と目を見開く。
『なんとも言えないですね』
弱々しくAが笑うとシャオロンは何かを察し黙った。
ロボロは二人を交互に見ては「もうええやろ」と言い始めた。
rb「戻したあと、俺らがあんさんを陰ながら守ればええ話やろ。それまでは過ごしてもらう。分かったな？」
有無を言わさない言葉の強さにAは口を閉ざし黙る。
sho「...すまんな、そう言うことや」
シャオロンはそう言い立ち上がった。
sho「...あ、家から出ぇへんねやったら自由に動いてもろてええからな。起きたんやったら食事一緒にいこか」
シャオロンはAの腕を引き、半強制的に立ち上がらせる。
『...食事、いらないです』
ロボロが持ってきた食事を見下ろしながらぼそ、と呟く。
sho「そう言わんといてや、俺らの少ない給料で買ったんやから」
シャオロンは比較的表情に気持ちが現れやすいようで、悲しそうに眉を下げた。
『...でも、』
sho「お願いや、食うてくれへん？倒れてもうたら本末転倒やねんな」
黙るAを見てロボロは舌打ちをし、「シャオロン、本人がええって言っとんねん、ええやろ」と部屋を出ていった。
気に入らなかったらしい。
シャオロンは心配そうにAを見たが、お皿を持ち上げ机の上に置くと、「いつでも食べてええからな」とだけ告げ部屋を出ていった。
素直になれずAは食事を一瞥してから布団にくるまった。
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ぽっぷこーん(プロフ) - 神作ありがとうございます。29話、やっぱ、置きとったんかの所起きるですね (2021年10月12日 19時) (
レス) @page29 id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 初コメ失礼します！私もその曲好きです！最近知ったのですがこういう悪役令嬢の話をよく読んでるので他の曲より歌詞がグッときますよね！これからも頑張ってください！ (2021年4月10日 22時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年2月14日 0時
