12人 ページ12
「A」
教室につき直ぐに寄ってくるコネシマ。
Aは内心面倒くさいと感じながらも挨拶と昨日の謝罪をする。
『申し訳ございませんでした』
kn「...別にいい」
王家としての威厳か、いつもの口調を消してAを見下ろすコネシマ。
前は普通に話していたというのに、何の心変わりだろうか。
他の生徒は何があったのかと遠くから眺めたりしている。
人をそんなにじろじろと見るなど、無礼でしょう。
心の中で嫌味を言いながらも上半身を起こすA。
コネシマの隣を通りすぎ席へと向かう。
kn「待て」
腕を掴まれたAは行動が不能になる。
『...王家であろうお方が婚約者でもない女性と接触とは...
宜しいのですか？』
kn「...着いてきてくれ」
『拒否権というものは？』
kn「ない」
パライバ･トルマリンの瞳に睨み付けられ、口を閉じるA。
話しても無駄だと思ったのか、体の力を緩めていけば、コネシマも手を放した。
『ちなみに、従者は？』
kn「構わない。俺も連れてくからな」
ふい、と背を向け歩きだすコネシマ。
Aが立ち止まっていると、「行きましょう」と彼の従者、ショッピが促す。
『...兄さん、しんぺい神さん』
二人の名を呼ぶと分かりきっていたように後ろへとついてくれる。
コネシマが向かった先は空き教室。
思わず顔をしかめてしまうAだったが、直ぐに表情を消した。
空き教室にわざわざ呼び出してまで話すなんて、何の話だろうか。
若干の怯えを感じながらも教室に入った。
kn「すまへんな、堅苦しくてしゃーないねん」
先程の口調に嫌悪感を出すコネシマ。
『お話とは何でしょうか。』
kn「そう堅くせんといてくれ。昨日のゾムとの話し方でお願いするわ」
『申し訳ございませんが、出来かねません』
即答とも言えるレベルで返すとコネシマは不満そうに顔を歪めた。
kn「はぁ...まぁ、ええわ。昨日どうしたん」
思わず目が揺らぐ。
しかし、それに気がついていないのかコネシマは疑問そうな表情を消さない。
『持病でして』
kn「持病？大丈夫なん？」
普通に騙せてしまった。
コネシマは心配そうにAを見ていて、困惑しているAを可哀想に、と眺めるショッピ。
何故こんなに心配するのかと困惑しているAはしんぺい神へと助けてくれと目を向けた。
身分は別だし、特に接点もなかったため困惑するのもわかる。
しんぺい神はAを助けるように話始めた。
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ぽっぷこーん(プロフ) - 神作ありがとうございます。29話、やっぱ、置きとったんかの所起きるですね (2021年10月12日 19時) (
レス) @page29 id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 初コメ失礼します！私もその曲好きです！最近知ったのですがこういう悪役令嬢の話をよく読んでるので他の曲より歌詞がグッときますよね！これからも頑張ってください！ (2021年4月10日 22時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年2月14日 0時
