三十九日目 ページ39
「...ま、そろそろ帰るか、な、ロボロ、A...って、おらんやん！」
コネシマが振り返ると既にロボロしかいなかった。
ロボロもその時気がついたのか、「ほんまやん！」と頬を膨らました。
「あれ、なんでぽ前らがいるんだ〜？」
聞き覚えのある声に肩が揺れる二人。
目線をあげると遠くから懐中電灯を手にしたらっだぁが此方へと灯りを照らしていた。
「先生！ちゃいますやん！」
コネシマが両腕をぶんぶんと振り否定を示すも、らっだぁは「きょーさんの生徒指導な〜」といった。
ばどきょーを呼んでくるという要項だけ伝えコネシマとロボロを鬱たちのいる教室へと移しらっだぁは部屋を出ていく。
「大先生、さっきまで何処いっとったん？」
「は？どこってどういうことや？」
不思議そうに首をかしげる鬱にコネシマとロボロは顔を見合わせる。
「コネシマ...思ったんやけど、俺ら本館あんま行かへんから特に気にかけとらんかったけど...
あそこ、この教室やないよな？」
コネシマとロボロは学校の構図を脳内に浮かべ、検討違いな場所が光っていたことを思いだし顔を青くする。
理解していない鬱とゾムは顔を合わせ首をかしげるだけ。
「...分からへんけど、なんかあったん？」
「さっきまで凄かったんやで！お化けが出てきて、終われててん！でも、女の子で！」
「意味分からへんわ。てか、女子で興奮するとか流石ロボロ君ですわ」
煽るゾムにロボロは「なんやと！」と大声を出した。
煩すぎたのか、驚いたようにバタバタとらっだぁとばどきょーが教室へと入ってきた。
「どないしてん！」
「ぁ、ぃや...なんでもありません」
顔を真っ赤にさせて俯くロボロに楽しそうに笑うゾム。
慌てていたばどきょーは大きなため息をつき、「まぁ騒動起こしとらんのならええわ。給料減らんし」と生々しいことを口にする。
「はぁ...なんもなくて良かったぁ...というか、夜なんだから叫ぶなよ〜」
らっだぁの言葉に「はぁい」と素直に答えるロボロと「猿山が」と舌打ちをついたゾム。
「ゾムぅ〜？」
らっだぁがゾムを睨み付けると「やべ、」と目線を直ぐに反らす。
「じゃ、ロボロとコネシマやな。あ、ゾムと鬱はそのまま自習続けとれよ」
ゾムと鬱はそれぞれ机に向かい自習を始める。
ロボロとコネシマはばどきょーについて図書室へと向かうこととなる。
らっだぁはゾムと鬱を見張るためか、着いてこなかった。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年2月2日 16時
