【d!】貴方という宝石を。Ⅱ【sho】 (ページ10)

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らっだぁ先輩たちやシャオロンに"帰る"と連絡を打ち家に向かう。

母さんに連絡いってないと良いなぁ...

そう思い連絡を見ると母さんから来てた。

震える手でタップすると、"今日、帰れないの。ごめんね"と母さんからの連絡だった。

高校のことじゃなくて安心したぁ～...

というか、めちゃ騒がれてたんやけど。

嫌やなぁ

シュラハト高校から大分距離が空いたときだった。

「あれ、A先輩、来てたんですね！」

後ろを振り向くとそこにはNakamu君とその友達がいた。

『あれ、もう帰っちゃうの？』

nk「嗚呼、はい。そうですね。先輩こそ、帰っちゃうんですか？」

Nakamu君はそう言い首をかしげた。

『うん、もう時間も遅いし、今日は親が帰ってこないらしいから』

nk「そうなんですね！」

『ほら、友達も待っているんだから、行きな？』

nk「ありがとうございます！止めてしまい、すみませんでした！」

『いえいえ～、気を付けて帰ってね』

...ええ子やな。

家につき軽く料理を作りテレビをつける。

写ったニュースでは、離婚した妻が夫を殺すと言う事件。

私の家でもあり得ない話ではなくて怖い。

『...母さん、はよ帰ってきてくれへんかな』

スマホを弄りながらも、さっきのニュースが気にかかる。

まぁ、帰ってこないのは分かっているんやけど。

それでも、待ち遠しいことくらいあるやろ？

動画サイトを開き、イヤホンをして動画を漁る。

ゲーム実況や音楽、スポーツなど沢山見漁る。

沢山あんねんなぁ

ある程度見終わりスマホを閉じ本を手に取る。

飽き性がこう言うところでは結構大変な気がする。

長い文字の羅列を目で追っていく。

先を想像しながら本を読むのは、普通に面白い。

『...鬱と、コネシマ...か。』

ステージの上から少し見えた姿。

名前は鬱とコネシマであってたはず。

なぜ生徒会だけ社会に則って渾名なのかは知らないけど。

『あの人は...誰だ？』

見たことがあるはずなんやけど...

性格とか全然合わないせいで分かりづらいわ

でも、恐らく...

『宇都宮さんと捏田さん...強いて言うなら、米良さん...か。』

魂の世界であの悲惨な現実を見たときは胸が締め付けられたよなぁ...

記憶が消されとるとは誰も思っとらんかったし

弟があんな悲惨な目に合っとるの知っとったら変わってやりたかったわ。

ふぅ、と立ち上がる。

食事の片付けいい加減せなあかんな。