53個 ページ3
rd「ここだね！」
らっだぁ先輩が止まったのは"体験版脱出ゲーム"。
案の定昔の私のクラスだ。
フードをかぶり少しでもバレないようにと俯く。
結構空いていて、中に入ると壁が双方にあった。
答えられなかったら閉じ込められるやつか。
まぁ、問題難易度はクイズなだけあって簡単そうだし...
大丈夫やろ。
ゲームが始まる。
何処からか聞こえてくる問題を読む声。
「第一問。私たちの高校、シュラハト高等学校ですが、シュラハト、とはどういう意味でしょうか」
あー、それね。
私はとりあえず黙っておく。
rd「そういうの無理なんだけど」
con「う〜ん、そうだなぁ...シュラハト、なんて英語で聞いたことないし他の言語？」
ru「分かんないんだけど、きょーさんは？」
kyo「全くなんだけど。どりみー？」
どりみーは必死に首を振っている。
わからないかぁ...
まぁ、そうやんね。
一年で学校に来てまず始めに学校名の理由話しますね、ってきたときは驚いたよね。
『
con「え、戦闘？」
コンタミ先輩がいった瞬間何処からかﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝと軽快な音が聞こえてくる。
「正解です！シュラハトとは、ドイツ語で戦闘を表す言葉なんですね〜
なんでも、互いに戦闘し合い高めあってほしい、という初代校長の思いが込められているのだとか！」
ある意味ただのキチガイやな、その校長。
「それでは、第二問！私たちの学校生徒会は、イケメン、ということでテレビに出たことがありました！
そんな生徒会ですが、現在先生含め14人居ます！
そんな中で、生徒会長のグルッペン･フューラー様、副生徒会長のオスマン様、生徒会役員のひとらんらん様はとある共通する教科があります。
それはなんでしょう！」
rd「はぁ？」
意味分からん、と首をかしげるらっだぁ先輩。
普通はそうやんな...
私は答え知ってるんですけどね。
まぁ、ここに居ったし、良い感じに女子生徒と居れば自然と情報は回ってくるし。
kyo「一瞬地理かと思ったんやけどなぁ」
ru「オスマン帝国？」
kyo「おん」
惜しいなぁ、と思いながら会話している皆を見る。
この一刻一刻も壁が迫っているからね。
con「...あれ、そういえば、ドイツの...
あ、分かったかも」
rd「本当！？コンちゃん」
md「ｲｯｹｰ」
コンタミ先輩は不安そうに、でもしっかりと言った。
con「社会科」
...どうだ？
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月14日 22時
