【d!】貴方という宝石を。Ⅱ【sho】 (ページ27)

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次の日、ラフな服を着てリビングに行くとまだ誰も居なかった。

どうしようか悩んだ末、朝食を作りだす。

暇やから、なんでもやってええやろ精神で。

スクランブルエッグやらを作りテーブル上に置いていると色盲さんとシャケ君がやって来た。

「おはよぉー...うわぁ、美味しそう」

『マジで言ってますか？食べてみます？』

「ごめん、無理だ」

『ですよね。真っ黒ですもん』

黒こげになっているスクランブルエッグたち。

寝ぼけていたシャケ君もこれには目を覚ましたのか、苦笑いをしている。

「そうだなぁ...ほら、見た目に反して味が美味しいとか...！」

何を考えたらそうなったのか、口に含む色盲さん。

食べて少しして顔色を悪くさせ、リビングを出ていった。

shr「...一旦片付けますか」

『慣れないことはするべきじゃないって学びました』

shr「勉強ですね」

片付けながら言葉を交わす。

シャケ君が結局朝食を作ってくれた。

皆で朝食を食べ終え、仕事へ行く色盲さんを見送る。

shr「9:45くらいに来るらしいですよ」

現在時刻を見ると6:20過ぎ。

全然時間がある。

『じゃあ、私はレポート課題でもしますかね』

shr「9:30くらいになったら呼びましょうか」

『うん、じゃあ、お願い』

自室へ戻りレポート用紙を集める。

意外と多いなぁ...

溜めとくんやなかったわ。

はぁ、とため息をつきながら課題を始めた。

コンコン、と静かな空間に響くノック音に振り向く。

そこにはシャケ君が立っていて、時間を確認すると9:30だった。

shr「どうです？出来ました？」

『ぼちぼちかな。あ、出来るならでいいけど、タメで構わないよ』

shr「...分かった」

課題を片付けながら『何のゲームする？』と聞くと、「まぁ...家にあるもので出来るんで、何も要らないと思う」と返ってきた。

なら、片付けとかせんでもええか

リビングに降りると直ぐにでもゲームが出来る状況になっていた。

『お菓子とか出すー？』

shr「あー...まぁ、あってもいいと思うけど」

『じゃあだしてくる』

お菓子を出す私にゲームを用意するシャケ君。

少しすれば、チャイムが鳴った。

shr「俺出てきますね」

シャケ君がそう言い玄関に出る。

その間にある程度綺麗に整頓するとパタパタと聞こえる足跡。

目線を向けると、たまたま目のあうきんとき君。

kin「えっ、何でいるんすか！」

『あれ、シャケ君言ってないの？』

shr「まぁ...」

面倒くさいし、とシャケ君はぼやいた。