6個 ページ6
rb「おい、あんさん」
無視をするとイラついたのか机をトントンと叩き出す。
流石に駄目かと手を止め顔をあげる。
rb「お前」
その言葉にようやく気がつく。
『平太...？』
rb「は？」
『いえ、何でもございません』
そうだ、愛しい我が子の声に似ている。
あのときの...
脳がフラッシュバックして目を反らす。
rb「...何言うとんか分からへんけど、話戻させてもらうで。
お前、何もやっとらんやろ？」
まるで警察の尋問のようだ。
『なぜそうお思いで？』
そう言うとため息をつかれる。
rb「言うわけないやろ。」
そうか、と思い無視をする。
空気は悪くなるも何も言ってこなかった。
さっさと書ききればロボロさんに渡す。
rb「もう終わったん？」
作文に目を通すロボロさん。
はよ終わってくれへんかなぁ
rb「...ん、分かったわ。やけどお前、ブラックリスト入ったからな、変なことせぇへんことやな」
ロボロさんはバン、と机を叩きながら立ち上がり教室を出ていった。
なんやねん。
はぁ、とため息をつきながら体育館へと向かう。
中にはいってすぐ、ボールが投げられた。
大分早かったも幼い頃シャオロンと野球をしていたこともありキャッチする。
まぁ、昔は野球ボール、今はバスケットボールだけど。
ボールを持ち顔をあげると冷たい目が注がれる。
まぁ、せやろうな...
此処は生徒会を男女関係なく尊敬しているし恋愛へと発展している。
そんな生徒会にとって"悪"である私は必要ないってか。
『戻りました〜』
「そう？じゃ、適当に入って」
女性教師はあれほどやったくせに興味がないのか全部投げやりにする。
女子に近づくとクスクスと嘲笑う声が聞こえる。
「あ、Aさーん、一緒にやってあげるよ〜」
「キャッチしてね〜」
囲まれるようにされていて出来るわけがない。
バスケットボールが体に当たる。
大分強い威力だったからか時々痛む。
先生は見ていながらも自分がやったと思い込んでいるせいで何も言わない。
はぁ...
ま、これが学校の風潮、そう思ってしまえば簡単に諦めもつく。
「じゃあ、チームつくって試合して」
チームも決める気はないらしく様子を見ているだけの女性教師。
「あはは、じゃあAちゃん一人でも良いよねぇ？」
「情けにボール先にあげるよ？」
ケラケラと笑いながら見てくる。
本当性格悪い。
渡されたボールを見てから顔をあげる。
逆に固まりすぎなんだよなぁ...
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
