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時間となったのか開く校門。
人の波に押されながらも皆とはぐれないよう必死に着いていく。
それでも、男女の差というものがあるわけで離れてしまう。
やば、
急いで手を伸ばすと手首を掴まれる。
慌てて見た先にはどりみー。
md「ﾁｮｯﾄ､皆ﾊ?」
どりみーもはぐれてしまった様子。
まぁ、これだけ人がいればね...
『とりあえず...一度、脇に寄ろう』
道の脇によりスマホを取り出す。
丁度コンタミ先輩から電話がかかってきた。
『あ、もしもし。聞こえますか？』
con「"うん、聞こえるよー"」
コンタミ先輩の後ろではざわざわとうるさい人の声。
まだあの人混みの中にいるのだろうか。
con「"そっちにみっどぉいるー？"」
『居ますよー。今、入ってすぐ左行ったとこの通路の端にいるんですけど』
con「"わかった〜、今から行くから待ってて〜"」
ブツ、と電話が切れる。
「誰ｶﾗ?」と聞いてくるどりみーに『コンタミ先輩』と答えると納得したように頷いた。
数分後、その場でじっとしていると人混みから抜け出したらっだぁ先輩たちと合流した。
rd「いきなり人多すぎ」
『あはは、普通に酔いかけましたよ』
ru「あれ、Aって人酔いとかするタイプ？大丈夫？」
大丈夫だよー、と頷く。
実際、女子生徒の香水が凄かったのが原因だと思うし。
いくら生徒会がイケメンだからってないよね。
逆に嫌われるよ。
ru「はぁ、やっと抜け出せたぁ」
少しあとにやって来たレウさん。
どうしたのかと聞くと、帽子が途中で落ちたらしい。
それは災難やね。
con「うーん...まぁ、少し落ち着いてきたみたいだし、屋台まわる？」
コンタミ先輩の発言に頷く。
屋台を回ることになった。
にしても、種類は多いよなぁ...
クラスごとじゃないだけあって。
わたあめ、焼きそば、林檎飴、葡萄飴、チョコバナナ...
って、かき氷ある。寒そ。
遠くに射的も見えれば何故か金魚すくい、ヨーヨー釣りまである。
子供かな？
kyo「何食べよう」
rd「デブかよ」
kyo「あ"あん？」
rd「出た、本性ヤクザ」
kyo「あの、あのさぁ...やめて？」
でた、きょー先輩の弱いところ。
何故かヤクザ、とか真顔でいうと少し焦って返してくるんだよね。
冗談に決まっとるのに、おもろいなぁ...
md「ｵｰ...」
どりみーが何を見ているのかと見ると、"打ち落としゲーム"。
所謂ボールを投げて段ボールの歯を折り、それによって景品を得られるやつだ。
あの景品やろな
...やったるか。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
