49個 ページ49
次の日、適当に私服を選ぶ。
動きやすいようにフードに長ズボン。
前日約束していたところに行くとまだコンタミ先輩とレウさんがいた。
近寄るとコンタミ先輩は私に気がつき手を振ってくれる。
それで気がついたのか、レウさんは此方を見ると手を振ってきた。
『おはようございます』
con「うん、おはよう〜黄色のパーカーなんだね」
コンタミ先輩は私の服装を見るとそう言ってくる。
『まぁ、黄色というよりクリーム色の方が合う気はしますけど...』
服を持ち上げるようにするとレウさんに止められた。
シャツくらい着てるから平気だけどな。
「お、早いなぁ」
声の方を見るとらっだぁ先輩ときょー先輩、二人に引かれる眠そうなどりみーがいた。
『どりみーまだ寝てるの？』
md「ｳｰﾝ」
ru「寝てるなぁ...」
どりみーを揺するとうざったいと目を開いた。
rd「うわー、黄色が増えてる」
らっだぁ先輩の言葉にきょー先輩を見ると派手な黄色が目に痛い。
kyo「うっさいわ。ええやろ」
行くぞ、ときょー先輩は歩き出す。
その後ろを追う。
con「どこ行く〜？カフェとか多そうだよね〜」
rd「ゲームとかの屋台も多いみたいだけど」
何故かパンフレットを持っているらっだぁ先輩。
何でだろうと思い聞いてみると、「友人からもらった」と言った。
私もシャオロンに貰っとけば良かったかな。
いや、面倒くさいしええか。
シュラハトにつく。
うわぁ、久しぶりやわ...
こう見ると汚いな、と思ってしまう。
仕方ないやんな
ru「まだ空いてないみたいだね」
校門には人が集まっている。
校庭には好き勝手に店舗が開かれている。
なんか...こう見ると思うことがあるな。
数分くらい校門が開くのを待つ。
その間に何処に行く、だとかそういうのを話す。
con「まぁ...とりあえず手前から回っていけばいいんじゃない？」
rd「まぁ...それでいいとは思うけどね」
パンフレットをたたみ雑にポケットに突っ込むらっだぁ先輩。
スマホを見ると、シャオロンから"誰と来るん？"と来ていた。
"らっだぁ先輩たち"と答えると、すぐに既読がつき"複数人なら安心やな"と返ってきた。
何を心配しているのか、と思いながらもふふ、と笑いが漏れる。
md「ﾄﾞｳｼﾀ?」
どりみーが若干引き気味に聞いてくる。
『なんでもない』と答えると、興味なさげに「ﾌｰﾝ」と返された。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
