46個 ページ46
ある程度話し終えてからそれぞれ好き勝手話してたとき、ロボロが近づいてきた。
rb「なぁ...」
『ん？』
rb「ほんま、すまん」
頭を下げるロボロ。
『...別に、ええよ。今は気にしとらん』
rb「今は、って...」
不安そうに眉を下げるロボロ。
意外やな、心無い、って弄られとったはずやのに。
『親が生きてるから、大きな行動に出ないだけで、ほんまはごっつディベートしに行きたいレベルやで』
そう言うと聞いていたのかぺいんとが吹き出した。
pe「そっ、それ...っ、駄目でしょ...！」
震える声で指摘してくる。
笑おうとしとるの隠せとらんよ。
『ま、ええって。謝ってくれただけでええから。』
そう言うと少し不満そうに、シャオロンが口を挟んでくる。
sho「せやけど、ロボロはAがやっとらんって知っとってその行動しとったんやろ？」
許されへん、と言いそうな勢いのシャオロンを止める。
『お前やないんやで。私がええって言っとんねん』
シャオロンは唇を噛んだ。
なんか思い道理に行かなかったときに良くする癖。
どんだけ輪廻しようと変わらないんやな。
可愛く感じてしまう。
いとおしい。
仲間としても。
姉としても。
子供としても。
そして...
男としても。
好きだ、って気がつくのは簡単だった。
本で見たようなどろどろな感情までは言っていないけど、気がついたらどこかスッキリして、前が向けた。
気になる、ただ目で追いかけていた。
そんな存在が、愛している。
sho「...い、おい。どこ見とんねん」
真ん前にある大きなシャオロンの顔に咄嗟に距離を開けてしまう。
sho「あ？なんやねん、お前」
化け物を見たかのような反応をしてしまったためか顔をしかめるシャオロン。
『なんでもないわ。何も考えとらんかったから驚いただけ』
sho「ボーッとすんなや。お前のキーホルダー壊すぞ」
『別にええよ。かわりにさらのもん買わせるから』
sho「極悪人やないか」
ため息をつくシャオロン。
sng「あ、僕姉さんが迎えに来るらしいのでもう帰りますね」
そう言い立ち上がる死神。
外を見ると暗かった。
『私も帰るわ』
sho「嗚呼、俺送ってくで」
『え？ええよ、逆方向やん』
sho「最近ダイエットしてんねん」
『確かに、太ったもんな』
sho「冗談真に受けんなや」
『そんくらい知っとるわ』
言い合いながらぺいんととロボロの家を出る。
お言葉に甘えさせていただき、シャオロンに送ってもらうことにした。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
