41個 ページ41
丁度前半後半が交代するチャイムが鳴る。
生徒指導の先生に謝ってからレウさんのもとに合流しようと廊下に出るとたまたまどりみーが前にいた。
md「ｱ」
既に服装は制服に戻っていた。
残念。
md「探ｼﾃﾀ｡皆待ｯﾃﾙ...行ｺｳ」
『うん、ごめん』
どりみーに着いていくと皆と合流する。
ru「A、大丈夫だった...？」
心配そうに駆け寄ってくれるレウさん。
大丈夫だと告げると安心したように笑った。
『ごめんね、途中で抜けちゃって』
ru「ううん、大丈夫だよ」
レウさんが天使に見える...
いや、天使はきょー先輩なんだけど...
いや違うか、あれはヤクザも同然だけど。
kyo「どーする？どうせお前ら回ったやろ」
『そうですね、大分回りましたけど』
rd「俺行きたいところあるー」
con「じゃあ、そこ行こうか」
皆でらっだぁ先輩についていくことになる。
特に面白味もないが、らっだぁ先輩は楽しそうだしええか。
kyo「A」
名を呼ばれきょー先輩を見上げると、「状況は聞いたからな、思い切り楽しめ」と頭を強引に撫でられる。
生徒会、情報共有早いなぁ...
というか、それならコンタミ先輩も知っているってことだよね...
レウさんと話しているコンタミ先輩の横顔を見ているとふとこちらを見て、自身の唇に人差し指を押し付けた。
内緒、ね...
まぁ、此方としてもそれがありがたいけど。
らっだぁ先輩が行ったのは射的ゲーム。
残ったのは私とどりみー。
遠くで見ているとどりみーに腕を引かれた。
『ん、なに？』
md「ｱﾚ」
指を指した先には林檎飴。
え、別に好きじゃないでしょ...？
困惑しながらもらっだぁ先輩たちを見ようと振り向くと体が固まる。
少し後ろに並ぶ、シュラハトの生徒会。
もしかして、どりみー...
私が会わないようにしてくれたの？
少し感心しながらどりみーと一緒に林檎飴を買う。
どうせなら、と私も買った。
md「ﾝｰ...ｱﾏ」
『まぁ、飴だしね...でも、林檎美味しい』
林檎飴を食べているとらっだぁ先輩たちが少し焦りながら近寄ってくる。
rd「ちょっと！？何も言わずに離れていかないでよ！」
すみません、と頭を下げるとほっと一息つく皆。
心配かけてしまったようで、少し汗が滲んでる。
そんなに距離はないから、冷や汗かな...？
これからはあまり勝手な行動はしないようにしようと思った。
その後は特に何事もなく文化祭を回った。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
