39個 ページ39
『ぺいんと弱すぎ！』
スパイチャレンジはぺいんとのせいで失敗。
まさか、髪の毛が判定されるとは...
だいぶ固いな。
『そんなんだからブロッコリーなんだよ』
pe「関係なくない？」
ごめんって、と謝りながら出てくるレウさんと死神を待つ。
出てきた二人。
どうやら、ゴールはしなかったらしい。
sng「トラゾーさんが裏で転んで驚いてアウトになった〜」
『え、本当に？』
トラゾー先輩...
転んだのね...
『コンタミ先輩、ルール説明だったね』
ru「ね。スーツ姿、似合ってた」
コンタミ先輩の姿を思い出すと少し面白い。
『なんで、オレンジくん胸ポケットに入れてたんだろうね』
かわいかったけど。
四人で歩いていると声をかけられる。
声の方向を見ると、いじめられっこ...小杉がいた。
「Aちゃん、なんで引っ越しちゃったの？」
話が止めてまで聞いてくることかよ。
面倒くさいな、と思いながらも足を止める。
『それを教えて、どうなるの？』
「逃げるの！？酷いよ！」
いるよね、悲劇のヒロインぶる人。
大人しい人だと思っとったんやけどなぁ
『そう叫ばないで、人の邪魔でしょう？それに、私は質問しているのよ。答えてほしいのだけれど』
そういうと口を止めるいじめられっこ。
ただの知識欲なんやろうな。
『それに、私は別に居心地が悪くなくなったから、じゃないから逃げた訳じゃないよ。
それじゃあ』
その場から離れようと歩こうとすると後ろから「犯罪者！」と叫ばれる。
思わず振り返る。
他の人たちだって、大声を出した彼女に目を向けていた。
そして、そんな彼女の目線の先にいる私にだって視線が刺さる。
「私がどんな思いをしたのかも知らないくせに！」
ヒステリックに叫ぶいじめられっこ。
はぁ、とため息をつく。
ぺいんとたちには悪いが別れることを伝えていじめられっこの手をひいて歩く。
とりあえず人のいないところ...
近くにいた先生に頼んで空き部屋を貸してもらえた。
喚くいじめられっこを空き部屋に放り込むと廊下からコン、とノックの合図が来る。
一応、こういう問題は先生がいなきゃいけないから。
入ってきた先生は生徒指導の先生。
一番問題扱いに慣れてるだろうから、少し安心。
生徒指導の先生は何があったのか、といじめられっこに聞く。
「昔、この子にいじめられてて...！」
「...ん？すまん、今日何があったのか、聞いているのだが」
いじめられっこに言うことは通じず困惑する先生。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
