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促され中へと踏み込む。
以外と明るくて、中は教室とは思えないほど広かった。
といっても、ここの階は特別教室が多いのに加えて別館にまで繋がっているからね。
大分広く間取りを取られているのかもしれない。
ru「えぇ、無理なんだけど...」
怯えながら歩き出すレウさん。
無理って言いながらも大分早く歩いていくんやなぁ
結構曲がり道や分かれ道もあって面白い。
レウさんが歩いていくのを見ながら別の方を見て歩こうとすると「うわぁっ！」とレウさんの声が聞こえてきた。
ru「ちょっと待って！？なんでこっちに鬼来た！？」
振り向くとレウさんの後ろに青い鬼の着ぐるみを来た人が走ってきた。
何気に怖いんですけど。
ru「まてまてまて！逃げろ逃げろ逃げろ」
レウさんが爆走してくるのを見ながら走る。
なんとか撒けて、角で休憩する。
『もはやお化け屋敷、より鬼ごっこの方が正しいね』
そういう私の隣でぜーぜーと肩で息をしているレウさん。
『...大丈夫？』
しゃがんで顔を見上げると死にそうな顔をしたレウさん。
あ、コレおもろいかも。
レウさんが少し休まったくらいにもう一度歩き出す。
『にしても、よく別館全て借りれたよね。
やっぱ、きょー先輩の生徒会権力かな』
壁をなぞる。
結構綺麗に仕上がってるし。
ru「いやぁ、振り向いたら青鬼いたりしたら怖いとぅっ」
『とぅ？...うわっ』
レウさんは言葉を止め私の腕を掴み走り出す。
ru「ﾄｩｰｯﾄｩﾄｩｯﾄｩｰ ﾄｩｰﾄｩﾄｩｰ ﾄｩｰｯﾄｩﾄｩｯﾄｩｰ ﾄｩｰﾄｩﾄｩｰﾄｩｰﾄｩｰ」
『レウさん？』
壊れたなぁ、と思いながらレウさんを見ていると、後ろから迫っていた青鬼がクスクスと笑いだした。
あれ、これ...
『らっだぁ先輩？』
rd「がは、バレちゃった
レウ、楽しい？」
ru「ﾀﾉｼｲ...」
疲れた様子でしゃがみこむレウさん。
それが余計疲れてるような気はするんだけど。
rd「まぁ、捕まえても良いんだけど〜...
面白かったから、一階だけ見逃してやるよ」
おおー。
『次、ぺいんとと死神なのでぼこぼこにしてやってください』
rd「まかセロリ！」
らっだぁ先輩は私たちが今来た道を引き返していった。
いくら声がらっだぁ先輩でも、着ぐるみが着ぐるみだから怖いんよな。
着ぐるみやったらどりみーの方が勝っとったわ
そのあとも何度も見かける青鬼に追われながらようやく出口付近までやってこれた。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
