【d!】貴方という宝石を。【sho】 (ページ35)

今日:29 hit、昨日:0 hit、合計:9,220 hit

35個ページ35

文化祭当日。

休憩スポットとのことですることはないから実質暇だ。

死神の休みは午前中らしく、午後から仕事らしい。

二日目は部活の発表会で、午前はまた死神と回ることになっている。

そんなに二日連続で、つまらなくないんかな。

死神と回れない午後は仲の良いらっだぁ先輩たちと回ることになっている。

忙しいなぁ

チャイムがなると共に学校に入ってくる人たちを窓から覗きながら死神のクラスへ向かう。

sng「あ！Aちゃん～！」

聞いてよー、と寄ってきた。

sng「ぺいんとさんにバレて、緑くん以外のメンバーで回ることになっちゃった...

予定が二人から変わったけど、いいかな...？」

『いいよ』と答えるとごめんね、と顔の前で手を合わせる死神君。

pe「先駆けは狡いだろー？」

後ろからぺいんととレウさんの姿が見える。

『どりみー来れないの可哀想だね』

sng「まぁ...じゃんけん負けたのは仕方ないですし」

ふーん、と話を聞いていると良い案を思い付く。

『一発目どりみーのとこ行こうよ。』

ru「確かに。驚きそうだね」

くす、と笑うレウさん。

死神は自分のクラスであることも合わさってか複雑そうな顔をしている。

パンフレットを開くと、死神のクラスの欄には"コスプレ喫茶"と書かれていた。

『ちなみにどりみーは？』

sng「...接客ですね。

いや、止めてくださいよ！？僕が怒られるんですから！」

ということは、どりみーに止められている、ということだ。

なるほど。

『よっしゃ、レウさん行こう』

ru「えぇ...可哀想じゃない？」

『珍しいどりみーを写真に納めなきゃ』

pe「なにその使命感」

止める死神を無視して列のできてない教室にはいる。

「お、いらっしゃいませ～」

キョロキョロと部屋を見渡す。

装飾も丁寧で、フリフリが所々目立っている。

どりみーを見つけられずに机に案内される。

メニュー表を見ていると、隅に"店員をお呼びできます！"と言う文字を見つける。

スマイル0円見たいな？

あ、違う子みたいになってまうな...

まぁ、笑顔やね。

笑顔0円だわ。

皆のメニューが決まったのを確認してチャイムを押す。

来たのは赤いリボンや浴衣のようなものなどを見に纏った、ゆっくりしてそうな女の子。

わぁ、良く見れば奥にもきちんと金髪に黒い魔女衣装を見に纏った子もいる。

皆が注文をしている。

『私は珈琲１つ。あと、店員さんは緑くんで。』

にこ、と笑うと隣で呆れたレウさんのため息が聞こえた。