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その日の放課後。
文化祭が近くなると運動部は部活動停止中だ。
それを利用して死神により演劇部の手伝いをしている。
といっても、表現練習しているだけ。
sng「本当に、直ぐに覚えちゃうから凄いよ！」
死神はそういい笑った。
といっても、この練習でするのは文化祭ではしない台本。
なんでも、当日までのお楽しみとのこと。
sng「本当に、頑張るから是非来てね」
えへへ、と笑う死神。
少し女の子っぽいところあるよね。
sng「知り合いがくるんだよねー！
シュラハトにいる友達とか、お姉ちゃんとか...って、お姉ちゃんってなんだよ！
僕いつもそんな呼び方しないのに」
自分でツッコミをする死神。
シュラハトの友達ってどうせぺいんと繋がりで生徒会なんだろうけど。
そう考えると嫌だなぁ...
行きたくないわ。
sng「まぁ、姉ちゃんにメイクお願いするんだよね」
へー。
メイクとか疲れそうだな。
私、この人生ではしたことない気がするわ。
sng「裏設定だけ話すと、今回の台本は世界にひとつしかないんだよね」
世界にひとつしかない台本。
『手作りってこと？』
sng「正解！」
凄いなぁ...
物語を考えるのは苦手なんだよね...
sng「夢で見たんだけど、不思議で、面白いんだよね」
へ〜、楽しそう。
『楽しみにしてるね』
sng「うん、任せて！」
そう笑う死神。
元気やなぁ...
sng「あ、そうだ！Aちゃん」
『ん、なに？』
sng「一緒に文化祭回らない？」
んー、と考える。
私のクラスは当日することはないから実質暇だ。
『いいよ、回ろっか』
頷くと死神は「よし」とガッツポーズをしていた。
『ほら、後輩も見てんだから馬鹿なことやってないで』
額に凸ピンを入れると痛そうに押さえた。
こうした日々が続き、時は早く進んでいく。
皆で教室を仕上げたり、実行委員で会議をする。
少し居残りして準備をしたり、足りないペンキを買いにいったりする。
演劇部の練習に手伝ったり、時には息抜きにらっだぁ先輩やぺいんとたちとゲームをしたりもした。
そして当日は直ぐにやって来た。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
