【d!】貴方という宝石を。【sho】 (ページ31)

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「んじゃー、文化祭でのクラスの出し物決めるぞ～」

ある日、そんなことを言われる。

え、と声を漏らしながら顔をあげる。

寝ぼけていた頭が覚めたわ。

『クラスごとなの？』

隣に座るぺいんとに聞くと「ん？」と首をかしげながらこっちを見てきた。

pe「嗚呼、シュラハトはクラスの中でも別れるんだっけ」

うん、と頷く。

仲良いとこで組んでやっとけって感じだったし。

クラス全体になると人が増えるし、面倒ごと多そうやな。

先生の話を聞いていると出し物は今のところカフェだとかお化け屋敷だとか、無難なものが多い。

まぁ、文化祭と言えば、ってものが多いし。

ぶっちゃけ疲れるんだよねぇ、コレ...

ボーッとすると良い案が頭に思い付く。

楽だし、実際需要あるもの。

『休憩スポットってどうですか？』

挙手しながら発言すると、「休憩スポット？」と疑問の声が飛び交う。

『中々休めるところがないし、疲れるじゃないですか。

そこで写真スポットとかも作っちゃえば面白くありません？』

そう聞くと「確かに。」と共感の声が多く聞こえる。

その結果私のクラスの出し物は休憩所及び映えスポットとなった。

そして発言した私は実行委員に任命された。

一クラス四人とのことで仲の良いレウさんとぺいんとを引きずり込み、プラスして良く話す女子生徒を入れた。

女子生徒には映えスポットのイメージをしてもらい、男子生徒には部品をつくってもらうことにした。

とりあえず、女子生徒が始まらないと全て進められないのだ。

「よーし、終わったなぁ、もう時間だから、挨拶～」

挨拶をして終わる。

「いつか実行委員が集まるから、そんときは休み時間に此処な」

渡された紙を受け取り頭を下げる。

てか、いつかって曖昧すぎへんか...？

pe「ちょっと～、なんで俺ら引きずり込むわけ？」

『面倒くさかったもん』

ru「えぇ...？」

困惑しているレウさん。

はぁ、とため息をつく。

『赤信号、皆で渡れば、怖くない』

ru「皆死ぬだけだけどね？」

冷静に突っ込みを入れられるのは嫌だわ...

『まぁ、頑張ろ、ね』

二人の肩を諦めろと叩くとうざそうに見られる。

私だったらうざいと思うし。

pe「というか、俺あの子知らないんだけど...」

もう一人の女子生徒を横目で見るぺいんと。

『ふっ、めちゃ弱気』

煽ると軽くしょっぴかれた。

痛い。