26個 ページ26
pe「えぇ、これ何なの...？」
患部に消毒され顔を歪める私。
いや、消毒だけではなくその質問に対しても嫌だったのかもしれない。
何も答えない私に気まずくなったのか目を反らすぺいんと。
ある程度の手当てをしてもらった私が立ち上がろうとするとガラ、と扉が開いた。
kyo「おい、A」
きょー先輩が入ってくる。
大方虐めの話を出されたんやろうな。
生徒会やから話せるやろうし。
嫌われるを覚悟で目を合わせると、がさつに頭を撫でられる。
困惑し顔をあげると何も言わずにきょー先輩はぺいんとたちと何気ないことを話し出す。
らっだぁ先輩たちも何気ない顔で入ってくる。
ru「あ、Aもおいでよ！」
急に話をふられ理解していない私を見て「全く〜」と死神に言われる。
良く寝ぼけて先生に怒られている奴に言われたくない。
隣のクラスなのに声聞こえてくるんやからな、苦笑しかでねぇわ
krn「テストの話だよ。
皆で勉強会やるんだけど、どう？確かAちゃん初めてでしょ？」
確かに、テストは初めてかも。
先生によって個性は変わるし、把握して損はない...
『じゃあ、お願いします。』
rd「やたー！教えてもらお」
kyo「お前三年やろ」
きょー先輩に頭を叩かれるらっだぁ先輩。
con「いやぁ、ここ良いねぇ...医療場があるから誰も来ないし」
へら、と笑うコンタミ先輩。
『そういえばどうやって知り合ったんですか、皆さんって』
性格の全く違う皆に不思議に思いそう聞くと皆は顔を合わせた。
sng「なんでだっけ？」
pe「えっ？嘘だろ...？」
死神は何故か責められている。
可哀想に。
sng「嘘だよ！僕らはあれですよね、中学校が同じで」
tr「そうそうそうそう」
頷くトラゾー先輩に安堵する死神。
若干悩んどったんか？
rd「俺らは〜、中学は緑君ときょーさんと一緒で、高校からレウさんとコンちゃんが一緒になったんだよね。
俺らはゲームだけど」
ぺいんとたちへ視線を戻すとそこもゲーム繋がりらしい。
違うのは私だけか。
kyo「お前は？」
『え？』
kyo「さっきの守ろうとしとったやつ二人。」
シャオロンとぴくとのことだ。
一瞬発言に迷うも「ゲームとか、隠キャ仲間で」とだけ伝える。
聞いておきながらも興味なさそうにするきょー先輩に苛立ちを感じる。
まぁ、いつものことなのだけど。
md「ﾓｳ時間ﾀﾞﾖ」
時計を見てたどりみーの言葉でグラウンドへと戻った。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
