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開始の声に砂を蹴る音。
そして一層騒がしい歓声。
最終試合と言うこともあってか大分鬼畜なのか、紙をとった生徒はその場で固まる。
rb「おっと、皆思考が停止している！お題は一体何なのか！」
一人楽そうに動き出したのはきりやん君だ。
kr「おい、ぶるーく！」
br「え、僕？」
kr「お前三ヵ国くらいは話せるだろ？」
br「一応...」
三ヵ国の言語話せる人、か。
凄いなぁ...
kin「三ヵ国の言語を使える人、ぶるーく。
因みにぶるーくの話せる言葉は日本語、英語、中国語だぁ！」
中国語かぁ...
rb「動かなかった人も動き出しています。
おっと、奥にいるTBS君、顔を赤くしている！これはもしや...？」
奥にいるTBS君は決心したように女子生徒の手を取り走り出す。
青春やなぁ...
脳裏に浮かぶ彼の姿を打ち消すために数度頭を振る。
『段々ゴールしています
中には生徒会を集めている生徒がいるようです。
ということで生徒会の方は集まってください！』
真ん中で困ったようにしていた生徒は自分の言葉に安心したように紙を握りしめた。
風がなかったら見えんかったわ。
風に感謝せぇよ、シュヴァンツの少年...
ロボロが抜けていく。
多すぎやん。
さりげなく生徒会にきょー先輩が入ってたことに驚きつつも話を続ける。
全員ゴールしたのを見届け点数を合計する。
『これは...』
合計の表をきんとき君に見せると驚いた顔をされる。
それもそうだ。
二位が二校いて、一位と二位の差が一点やからな。
戻ってきたロボロにもその紙を渡すと「はぇ〜」と声を漏らした。
rb「一位は、シュヴァンツ高等学校！
二位、同率でシュラハト高等学校、フルーフ高等学校！」
わー、と歓声が起きる。
そうよなぁ、一位とれへんくても真ん中には居ったもんな、シュヴァンツ。
仕事が終わった後にきんとき君に『おめでとう』と伝えると満面の笑みで「ありがとうございました！」と返してくれた。
元気やな。
絶対陽キャやん。
本部を出ようとするときょー先輩がいた。
kyo「おら、はよ行くぞ」
『はぁ...別に逃げたりしないんですから良いでしょう？』
kyo「あかんわ」
きょー先輩に連れられて選手待機場所へと向かわさせられる。
次の種目は全校選抜リレー。
見事に四人の内に選抜されたのだ。
私だけ年下か...と、思っていたがきんとき君も選抜されたのか、呼ばれている。
なんならシュヴァンツは全員一年らしい。
若いってええな。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
