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『フルーフ取れていないのが気にかかりますね、次の方...え〜、...ぺいんとさんには頑張っていただきたいですね』
若干名前を見てから棒読みになった気もしないが大丈夫やろ。
ぺいんとの方から「うぅ、お腹が...」と聞こえる気がするが聞こえないフリ。
kin「お、フルーフは三年と二年共に部長なんですね」
『そうですね。三年は吹奏楽部のmeikoさんです｡』
rb「何気にこの競技初の女性ですね」
確かに。
meiko先輩は短い茶髪を揺らしながら緊張からか顔を固めている。
「姉さーん！頑張って〜！」
客席から手を降る弟に「うっさい！」と顔を赤らめるmeiko先輩。
『それでは始めましょう』
kin「よーい、スタート！」
走り出す選手を見る。
rb「さて、紙を拾っていくぅ！
内容はどうなのか！」
meiko先輩は直ぐに見つけたようで早々に走っていく。
『おっとフルーフ、一歩リードか？』
上手く行っているようだ。
pe「、Aちゃぁぁ」
『ちょ、何で来るんですか』
思わずマイクをつけたままそう言ってしまう。
あ、やべ。
マイクを切るとぺいんとは大分近くまで来ていた。
pe「一緒に組んでよ〜」
『まったく、お題は何ですか？』
pe「最近話した異性の人...」
『あらら、話したの大分前だよね...』
女性関係を察しつつ本部を出て一緒に走る。
なんで放送委員がこんなに忙しいんだ...
可笑しいよ...
隣に並んできたのはシュラハト。
あ、実況しなきゃとマイクをつける。
『これにて放送委員は全員総出でやっていますね〜、本来こんなこと起こる筈がないのではないか？』
pe「走りながら、やる！？...というか、走りながら、よく、やるね...！」
息切れすぎ
『いえいえ、肺活量なければこんなことやってらんないので。』
もはや会話になりつつある実況を送りながらゴールすると「お、上位二位取れたね」とmeiko先輩にハイタッチを促される。
あげられた手に手を重ねるとにこ、と元気な笑顔を返された。
『さて、一位二位をフルーフが取りました。これは誰がこの競技の優勝をとっても可笑しくない状況！』
頭を下げ本部へと戻りながらも実況を続ける。
kin「次はシュヴァンツは一年尽くしです、特に期待されているのはきりやんでしょうか！」
きりやん君はきんとき君を見ると手を振った。
大人しそうやったけど、結構元気な子なんかな。
『次で最終試合、この種目の全てが決定します
どのような鬼畜な内容が書かれているのでしょうか、期待しましょう』
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
