17個 ページ17
ロボロの負傷が痛かったのかシュラハトは最下位。
フルーフが二位でシュヴァンツが一位だった。
次は私の担当ではないので席を立つ。
意外にも実況って疲れるんだな...
疲労感を感じながら席に戻ると後ろから声をかけられる。
『ん？あー、どりみーじゃん』
仲良くなりあだ名で呼んでる私。
まぁ、後ろにはどりみーが居たわけなのだが。
md「ﾁｮｯﾄ来ﾃ。きょーさんﾄらだお君ﾓ待ｯﾃﾙ」
えー、戻りたい、と言おうとすると睨まれた。
なんなんだよ...
そう思いながら着いていくと人気のないところで三人に囲まれる。
いきなり囲んでくるのは驚くし、顔が怖い。
今にも逃げたいんやけど...
kyo「A」
『え、はい、なんですか』
あれから、らっだぁ先輩繋がりで仲良くなったのだが、此処まで恐ろしい顔は見たことがない。
ヤクザかよ...
rd「ねぇ...なんで、引っ越してきたの？」
『親の都合で...』
rd「そうだとしても。他にもあるよね？」
少しずつ距離を詰めてくる。
まるで逃がさんと言わんばかりに。
『え〜...まぁ色々あって居ずらかったのはありますね、はい。』
目線を反らしながらそう言うと不満げに「ふーん？」と返してくる。
怖いよ...
というか、大方女子生徒だか男子生徒だか、そこら辺が話してるのを聞いたんやろ。
どうせ。
md「...ﾖｼ、Aﾊレウｻﾝﾄ居ﾙｺﾄ。」
『...なんて？』
md「Aﾊ俺ﾀﾁﾉ内誰ｶﾄ常ﾆ一緒ﾆ居ﾙｺﾄ。分ｶｯﾀ?」
『なんでさ？』
kyo「ええから、聞いとけ。分かったな？」
凄い圧に思わず頷いた。
...いや、これ別に脅しやから聞かへんくてもええよな？
隙見て逃げるかぁ。
...と、思っていたのに。
まさかの席までどりみーが送って、そこからレウさんの隣に座らさせられるとは。
ru「お、次コンちゃんじゃん」
レウさんの言葉に顔をあげると選手控え場所に立つコンタミ先輩。
なんか、ジャージ姿新鮮だなぁ...
『なんか、工事現場に居そうだね』
ru「確かに」
でも、皆そんなもんだよ、とレウさんは言った。
まぁ、間違いない。
ru「まぁ、きょーさんなんて捲ってるし。」
きょー先輩を探す。
ジャージの色は特に指定はなしだから、黄色と言うのは少ない。
『あ、いた...んふっ』
見つけたが、ジャージの腕を捲っている姿があまりにもおじさんくさい。
たまたま目があったきょー先輩は怪訝な顔をして此方向くなと合図してきた。
...ちぇっ。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
