13個 ページ13
「ごめん〜！先生に頼まれ事して！」
rd「遅いぞ鈴木〜」
「鈴木って言うのやめて！？レウクラウドだから！」
弄られキャラなんだろうな、と思いながら見ていると「あ、」と目が合う。
ru「Aちゃんだよね」
なんで名前知っとんねん。
冷ややかな目で見るとレウクラウドは「同じクラスだよ」と教えてくれた。
気がつかんかったわ。
『宜しくね、鈴木』
ru「いや、違うからね！？」
ノリ突っ込み。
ナイス〜、と手を出すと複雑そうな顔でタッチしてきた。
「あ、君が噂のAちゃんか！」
え、噂なん？
顔を向けると「噂だよ！だって本名でしょ？」と言ってくる。
...え？
『本名じゃないんですか？』
「同級生だから敬語なくて良いよ！本名なんて使ってんの此処ら辺だったらシュラハト高等学校くらいだよ」
まぁ、確かに...
そうかもしれないと考え直す。
十何年か前...
それこそ、私の前世くらいと比較して考えると科学は発展しているしITの発展により犯罪ケースも少なくない。
...というより、親の職場でもあまり本名聞いたことないかも。
こう考えると私の考え方、古かったのか...
『ん...ってことは、らっだぁ先輩とかも偽名ですか？』
rd「偽名って言うより芸名？みたいな感じ。」
...ぴくとはぴくと、だろうな。
con「そうだね〜、今のご時世本名言うのはカップルだけ、みたいなのもあるし」
『え、私全員に言ったんだけど』
md「ふっ」
『笑わないで、隠キャ』
rd「ん"ふっ...」
思わず言ってしまえば緑から殴られる。
痛...
『痛いんだけど』
md「五月蝿ｲ」
ふい、と顔を反らしてくる。
酷いな...
rd「で、此処は見るだけ？」
『いや...此処か演劇部で悩んでます』
そう言うと「此方おいで！」と物凄い歓迎を受ける。
rd「ほらほら、一回で良いからさ！やってみようよ
コンちゃん、やって」
con「えぇ〜、最近やってないよ〜」
『と言うか、私たち二人とも制服なんですけど』
ru「確かに。ジャージは持ってる？」
『...いえ、持ってないですね』
本当は持ってる。
でも、前のところ...シュラハト高等学校のジャージは可愛さ重視の上に虐めのせいで血が滲んでるから使いたくない。
不幸中の幸いは黒が主な色ってことだけ。
rd「ダウト〜、多動だから直ぐ分かるよ」
ほら、着てきてとらっだぁ先輩に背中を押される。
...クソが。
更衣室へ入れられ、仕方なく着替え始めた。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
