12個 ページ12
クロノア先輩に女子生徒も多い部活動を聞くと、テニス部、と言われた。
後は女子バレーボールとか。
女子バスケットボールとか。
女バスは前回のがあって嫌だし、女バレは面倒。
ま、確かぴくとテニス部だったはずだし試合とかで会えるかもしれない。
そんなことを考えながらテニスコートへ向かっていると沢山のノートを持った男子生徒が通っていく。
黒パーカー？校則緩いね。
そんなことがありながらもコートへと着いたのだが...
「...」
『...』
休憩してた男子生徒がいて、目があったから教えてくれるのかと思ったら何も言わない。
何を言うわけでもなく隣にいると鬱陶しそうに見てくる。
「...ﾅﾆ」
『いや、別に何でもない...』
...てか、私この人見とらんし自意識過剰なんちゃう？
...言い過ぎたわ。
これは流石に反省せな。
「んー、ごめんねー、丁度試合やってたんだよ！がは！」
『は？』
なんだコイツ、と見上げると「なんだその目は〜」と言われる。
なんか...気が抜けるな。
というか、この人...いや、先輩か。
この先輩が部長なん？
言い方悪いけど、もっと陽キャがやっとると思っとったから拍子抜けするわ。
「どうも〜...らっっっだぁ〜ですっ」
「ピコン」
rd「はぁ？ぽまえ〜」
恐らく後輩が何やら効果音を出すとらっだぁ先輩はその後輩の背中を追い走り出す。
...なんだコイツ
「あれ、人多いね〜。
みっどぉ、この人は？」
後ろを向くと他とは違い制服姿の男子生徒。
「ｺﾝﾁｬﾝ」
こ、コンちゃん？
近藤さんとか、金野さん...なのかな？
con「らっだぁ？」
rd「あ、コンちゃん、ちょっと待って。ごめんごめん、Aちゃんだよね。
まぁ、テニス部部長してます」
con「言ってなかったの？全く〜、らっだぁは〜。あ、俺はコンタミね」
rd「ほら、緑君」
md「ﾔﾀﾞ」
コンタミ先輩の後ろに隠れる緑君。
はぁ...
なんやコイツ
意味分からん奴多ないか？
rd「ごめんねー、レウさんがあれば楽なんだけど」
新たな名前にクエスチョンマークが浮かび上がる。
con「う〜ん...あ、分かった。君がレウさんがいってた転校生だね？」
『考えれば分かりますよね、こんな時期に来るんですから』
con「毒舌...」
しゅんとしているコンタミ先輩を見ながらレウさんと呼ばれる人を考える。
この時間校内にいる生徒は少ないはず。
あれ、もしかして...
『赤髪の人ですか？パーカーの。』
それならさっきすれ違ったわ。
パシリの子やん。
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月1日 0時
