97回 ページ47
Mくんの手にあるイヤリングに手を伸ばす。
綺麗な、特徴的な削りかた。
『これ、自分の』
あれから何年も経ったというのに綺麗なペリドット。
Mくんはやっぱり、と微笑んだ。
rk「あたかもMくんが見つけたみたいになってるけど、本当はケイタでしょ？」
ロックの言葉にケイタへと視線を写す。
此方を見ていたオレンジの瞳は、目が合うとすぐに反らされた。
zs「あ、ケイタ照れてる」
ズシシがそう言うと自分達だけでなく、くられ先生と話していたTつぐもケイタに目線を向けた。
見られたくないのか常備しているであろう枕を顔に押し付けた。
ma「あれぇ？ケイタぁ？」
オモチャを見つけたと言わんばかりの笑顔ですり寄っていく。
ケイタは来るなと言わんばかりに距離をあけるも、すぐにまっちゃんが着いていくため距離は縮むばかりだ。
m「まっちゃん、やめなよ」
kc「そうだよ、良くないと思う！」
KCの便乗に苦笑いを返すMくん。
まぁ、ソレが正解だろう。
KCなんて気分で意見を変えるから。
krr「ん...？
...うん、分かったよ
ほら、君たち。鬱くんたちの元へ戻りな？」
くられ先生はそう言うとTつぐの背中を押し言葉を返す暇も与えずドアを閉じた。
ええ、戻ってどうしろ、っていうのさ...
疑問に思うがTつぐは仕方ない、と大広間へと足を進め始める。
それに合わせるように少しずつTつぐをおっていく皆。
くられ先生の閉じたドアを見たまま動かない自分に気がついたKCが「あれ、たくみ？」と不思議そうに聞いてくる。
声の方向を向けば他の皆も此方を見ている。
『...ぁ』
掠れた喉から出た声。
無意識に誰かとミナツドを重ねてしまった気がして驚きイヤリングをぎゅ、と握りしめてしまった。
zs「行かないの？」
いっこうに動かない自分にそう問いかけてくるズシシ。
驚きながらも頷くと、「そう」とだけ残し歩みを再開した。
少し気にしていた様子のMくんやロックもすぐに追うように歩くことを続けた。
皆の背中を見届けたあと、研究室のドアを開く。
中ではくられ先生が此方に目もくれず作業をしていた。
krr「...行かないのかい？」
『いえ、くられ先生が何か分かったような素振りでしたから。』
krr「ははは、君には敵わないね」
くられ先生の諦めたような笑い。
自分はじっと見ていると、くられ先生はようやく目を合わせてきた。
その手にはポーションがあった。
krr「これは...君の力になるだろう」
ソレを手にする。
ほんのり暖かかった。
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月見団子(プロフ) - 次は何が起こるのかとワクワクしながら読んでます！無理をしない程度に更新頑張ってください！ (2020年12月9日 11時) (
レス) id: aa4c938491 (このIDを非表示/違反報告)
ラリー - 好き()神か?あ、神か。(確信)いや、神以上の神(?)更新頑張ってぇ!! (2020年12月3日 22時) (レス) id: 4e3832928c (このIDを非表示/違反報告)
pinatu(プロフ) - めっちゃ面白かったです、クリーパーの物語って初めて見ましたこれからも頑張ってください完結楽しみにしてます (2020年12月2日 1時) (レス) id: 6584cbaedd (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 出れたら皆の元に帰ると思って読んでいたので、選択肢はなかったと言うところで変な声がでました。ありがとうございます。 (2020年11月29日 23時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ軍曹(プロフ) - カレンちゃんがemさんに何かした？ (2020年11月27日 7時) (レス) id: fbd0d9a368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2020年11月16日 21時
