48回 ページ48
目が覚めると少し明るくなっていて、明るい方へ目をやると日の出の時間だ。
活動をしていた遠くに見えるゾンビやスケルトンが体を燃やし崩れていく。
ゾンビは体が元からなかったかのように死体へと代わりスケルトンはその場に崩れる。
それを見ているとクリーパーでよかったという安心感に襲われる。
そのとき、隣にいた人間は少し体を動かす。
それに気がついたクリーパーと目を合わせる。
え、ど、どうしよう...！
わたわたとしている間に人間は目を開く。
キョロキョロと辺りを見てから急に立ちだし近くの木の根もとにある穴に手を突っ込む。
そこから出てきたのは仮面だった。
狐の、仮面。
それをつけて振り向く人間。
急に武器を出してくる人間も少なくないため、クリーパーを守るように一歩前に出る。
人間はそれを見てから顎に手をつけ、どうしようと悩んでいる素振りだ。
じっと見ていると人間と目が合う。
驚いて後ずさってしまった。
人間は自分の後ろにいるクリーパーを指差したあと、手を繋ぐ素振りをする。
...クリーパーに危害を与えない、ってこと？
頭を見ると大丈夫、と言いたげに頷いてきた。
人間へと向き合い歩み寄ると人間はその場を動かずこっちをじっと見ていた。
クリーパーの中から比較的幼い、経験の少ないであろうクリーパーが人間へと寄っていってしまう。
『ぁ、』
待って、と止めようとした手を止める。
目の前にいる人間はしゃがみ、優しくその子クリーパーを撫でていた。
子クリーパーは嬉しそうに、もっともっとと催促している。
この人間は、危害を加えないのかもしれない。
頭もそう思ったのか、クリーパー間にある警戒が若干解けたように感じる。
更に一歩、一歩と近づくと人間は子クリーパーを親のもとへと返してから向き合ってくれた。
『...ぁ、の』
意を決して声を出す。
人間はあくまで此方を見ているだけで本当になにもしてこない。
『ぁなた、は...』
近くの草が音を立てて揺れる。
え、と口を止めそちらへと目を向ける。
頭をはじめとしたクリーパーが自分を守るように前に出てくれる。
ガサガサ、ガサガサ、と音をたてる。
人間もじっとその方向を向いていて、表情は仮面のせいで良く分からない。
しかし、体の強ばり等を見ると怖がったり警戒していないように思える。
なぜ、と思い少し体の警戒体制が解けてしまう。
怒るようにクリーパーにちょん、と体を当てられハッとしもう一度草むらに向き合った。
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パソコンの精 - 設定が面白いので、読んでて飽きないですね。更新頑張って下さい！ (2020年12月13日 14時) (
レス) id: 8d2541acc6 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@元祖みぃーちゃん(?) - お！！クリーパー！？ すげぇ､､､え?夢主かわよ！！ ､､､更新頑張ってください！！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2020年10月23日 19時
