43回 ページ43
昼食の時間はしんぺい神にご飯を持ってきてもらって三人で食事を取ることになった。
sn「はい、ゾムはこれね」
そう言ってゾムの手前にある机に置かれるご飯。
zm「またこれなん〜？腹へったわ、牛肉食べたい」
不満げに口を尖らしている。
牛肉、と思い自分のお皿に目をやると残っていた。
しんぺい神にバレたら怒られそうなので、しんぺい神が「ちょっと食堂見てくるね」と出ていった瞬間にゾムのお皿にのせる。
ゾムは驚いてから顔を綻ばし「ありがとうな」と感謝を言われた。
ありがとう、の言葉がくすぐったくて笑ってしまう。
sn「ん、あれ、ゾムなんでお肉...」
ゾムが肉を食べているところを見てしんぺい神は目を開く。
ゾムは慌てながら口に放り込んだ。
sn「わかった、Aでしょー？こら、駄目だろー？」
しんぺい神はそう言いながらも頬をお肉で膨らますゾムを面白そうに見ていた。
sn「Aは、ご飯終わった？」
頷くと注射をされる。
何度やっても慣れず終わったあとすぐにゾムに近寄ろ...うとしたが、イフリートを抱いて我慢する。
イフリートの口には自分があげたお肉をモゴモゴとしている。
zm「ぺ神、明日からは普通にええよな？」
sn「ゾムはね。流石にAは授業しないといけないから。」
しんぺい神の言葉に俯く。
イフリートが首を捻りどうしたの？と言いたげにみてくる。
そして、自分の腕から抜け出し外へと行ってしまった。
zm「...イフリート、仲間んとこ行ったんやな」
ゾムの説明にそうか、と森へと消えていったイフリートを想像する。
仲間と仲良くしてる、イフリート...
自分にもいた、仲間。
会いたいな、と思うと胸が締め付けられたように苦しくなる。
知らない感情に困惑しているとしんぺい神が後ろから抱いてくれた。
ゾムも頭を撫でてくれて、涙が溢れてきた。
漏れる嗚咽が恥ずかしくて止めたいのに、どうしても止められない。
更には足に力が入らなくなり崩れ落ちてしまう。
しゃくりあげる自分をなんとか泣き止まそうとしているのかしんぺい神は慌ただしい。
em「失礼しま...ちょっと、何してるんですか！？」
エーミールが入ってきて驚いてドアから見えなくなるだろうゾムのベッドに隠れ涙をぬぐう。
em「Aさん...？」
隠れた自分に近寄ってくるエーミールの足音。
何故か見たくなくて、きゅ、と縮こまる。
足音は確かに自分のもとへと近寄ってきていた。
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パソコンの精 - 設定が面白いので、読んでて飽きないですね。更新頑張って下さい！ (2020年12月13日 14時) (
レス) id: 8d2541acc6 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@元祖みぃーちゃん(?) - お！！クリーパー！？ すげぇ､､､え?夢主かわよ！！ ､､､更新頑張ってください！！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2020年10月23日 19時
