40回 ページ40
ガヤガヤとリビングのドア越しに騒がしい声が聞こえてくる。
ドアを派手に音をたて入ってきたのは残りの三人だった。
ut「すまん、遅れてもうたわ」
ヘラヘラ笑う鬱。
しかし隣にいるカレンの手を離そうとしない。
そして、カレンを挟んで反対側にいるチーノは何も発さずに鬱を睨んでいる。
kr「えぇと...おはよう、ございます」
怯えながらも表情を緩めるカレン。
自分のことを怖がるから、と目線を合わせない。
まぁ、イフリートが膝の上に乗っていて何をするか分からない、というのもあるのだけれど。
ut「あれ、ゾムさんは？」
キョロキョロと見る鬱にトントンは厳しい目で「熱や」と吐き捨てる。
ut「そうなんやぁ...さ、カレンちゃん、行こうや」
cn「やから！カレンは俺の隣やろ？な？」
二人でカレンを取り合うような形になる。
トントンが「ええからはよ座れ」と怒ったように言うとカレンが怯え、二人がトントンにブーイングを出す。
kr「ぃ、いえ、良いんですよ...すみません、お騒がせして...」
震えながら頭を下げ、空いている席へと座った。
隣になれない鬱は不満そうに、逆に隣になれたチーノは嬉しそうにする。
席につき各々朝食を始める。
少し食べて出ようとするとしんぺい神に止められた。
sn「昨日、来なかったよね？」
頬を膨らませるしんぺい神。
気がついていないと思っていたから驚きつつも目線を泳がせる。
まぁ、医療用の部屋とも言えるしんぺい神の部屋ならゾムもいるだろう、と言うことで早々に諦める。
一人は自分も嫌だから。
だというのに、次にしんぺい神が言った言葉は衝撃的だった。
sn「はぁ...まぁ、部屋には入らせれないから此処で待ってて」
つまりはゾムと会えない、と言うことだ。
顔を歪めると「当たり前でしょ」と言われてしまう。
sn「ゾムは病人だから、うつったら大変でしょう？」
唇を尖らせると「拗ねても駄目」と言われてしまった。
じと、と見るとしんぺい神は気づいているのか分からないが注射を取りにリビングを出ていった。
足元ではしんぺい神に加担するようにイフリートがまとわりついてくる。
いいなぁ、注射しなくても良くて。
頭を撫でると嬉しそうに尾を振った。
sn「はぁい、カレンちゃんも食べ終わったようだし一気にやっちゃうよ〜」
しんぺい神は自分から注射をして、その後にカレンにした。
終わったあとはすぐにイフリートに抱きつき、もふもふの毛に顔を埋めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 192人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パソコンの精 - 設定が面白いので、読んでて飽きないですね。更新頑張って下さい！ (2020年12月13日 14時) (
レス) id: 8d2541acc6 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@元祖みぃーちゃん(?) - お！！クリーパー！？ すげぇ､､､え?夢主かわよ！！ ､､､更新頑張ってください！！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：咲々姫 | 作成日時：2020年10月23日 19時
