36回 ページ36
『...どうしよぅ』
ゾムが苦しそうに横になっている隣でどうすれば分からず慌てる。
ゾムは唸っていて、エーミールかしんぺい神なら何とかしてくれるかも、と漸く考えをまとめる。
とりあえず起こさないと、と立ち上がろうとするとゾムが腕を引っ張ってきてバランスを崩し尻餅をついた。
zm「ぃや、やぁ...一人に、せんといてぇ...ごほっ、ごほっ」
咳をしていて辛そう。
でも、弱々しいゾムになにもしてあげられない。
『...だれかぁ』
誰かが来てくれることを願い声を出すが返ってくるのは部屋に反射した自分の声。
『ゾム、エーミール呼んでくりゅ...呼んでくるから、離して...？』
zm「嫌や、一人は怖い...っ」
泣き出してしまうゾムに混乱して涙が出てきてしまう。
そんなこと言われたって、自分にはどうにも出来ないんだ。
自分の無能さにつくづく嫌になる。
涙は止まることを知らず溢れてくるだけ。
その時、救世主が来たと錯覚するほどに混乱した頭に声が聞こえてくる。
ドアを見ると暗闇に似合わない白色。
ht「誰か...居るの...？」
『ひと、らんらぁ』
ht「ぇっ、だ、誰？」
慌てたように近くにあった電気のスイッチを押すひとらんらん。
明るくて目を瞑ると、ひとらんらんが驚いたような声を出す。
まぁ、倒れているゾムとゾムに引き留められている自分を見たら驚くとは思う。
ht「え、ぞ、ゾム？」
『ゾム...っ、熱いの...』
駆け寄ってくるひとらんらんにそう言うとひとらんらんはゾムのおでこに手をのせた後に「熱かな...」と言い立ち上がった。
ht「Aは、ゾムの側にいれる？」
ゆっくりと、そう言われるため頷くと微笑んで頭を撫でられた。
ht「しんぺい神呼んでくるから、ゾムをお願いね」
ひとらんらんがリビングを出ていく。
あまり出したことのない声を焦ったせいで発したが、可笑しくなかっただろうか。
ゾムを心配に思いながらもそんな考えが過る。
ゾムは夜中というのに汗をかいていて、苦しそうに顔を歪ませている。
自分の服の裾で汗を脱ぐってあげようとするも所詮服、あまり吸うことはない。
ht「ここ、ゾムがいるよ」
sn「はぁい、了解。Aちゃん、ちょっと良いかな？」
『、でも、ゾムが...』
そう言うとしんぺい神はゾムへと目線をやる。
sn「あぁ...ゾム、Aちゃんを離してあげて？」
zm「...っ、ぃや、捨てんといて...」
sn「う〜ん、悪夢に魘されちゃってるなぁ」
困ったようにそう言った。
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パソコンの精 - 設定が面白いので、読んでて飽きないですね。更新頑張って下さい！ (2020年12月13日 14時) (
レス) id: 8d2541acc6 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@元祖みぃーちゃん(?) - お！！クリーパー！？ すげぇ､､､え?夢主かわよ！！ ､､､更新頑張ってください！！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2020年10月23日 19時
