28回 ページ28
必死に拙い言葉で説明をする。
自分はクリーパーであったこと。
なぜか人間の言葉を理解できたこと。
たまにあるように死んだら人間として生き返ったこと。
人間の体でも爆発できること。
二人はふざけたりしないで真面目に聞き入ってくれたし、だからと言ってピリピリした雰囲気でもなく比較的話しやすかった。
zm「だから飯食ったことないんやな」
『ぅん』
説明で頑張ったからか、疲れるものの言葉は意外とすんなり出るようになってきた。
em「これは...言わない方が、良いですよね」
その言葉に体が反応する。
em「やはり、怖いですよね...
彼等がそう言うことをするような方じゃないのですが」
それはわかっている。
分かっている上で、怖がっているのだ。
万が一怖がられたら。
拒絶されたら。
そう思うとどうしても怖かった。
一人になるのが。
自分がいないように扱われるのが。
エーミールはなにかを察したのか頭を撫でてきた。
優しい、優しい撫で方。
ほんのりと鼻を擽る紅茶の香り。
紅茶の香りに顔を埋めるとエーミールは驚いたようにしながらも自分の頭が楽になるように足を組み替えた。
em「ふふ、膝枕なんてするの、久しぶりです...ねぇ、ゾムさん」
zm「喧しいわ」
em「ほら、こうやって警戒して体を丸めるところもゾムさんそっくり...」
zm「もうええから！」
二人のやり取りがどんどん遠くなっていく。
瞼は開くのを拒絶するように閉じていく。
脳も上手く回らなくなって、眠りへと落ちていった。
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パソコンの精 - 設定が面白いので、読んでて飽きないですね。更新頑張って下さい！ (2020年12月13日 14時) (
レス) id: 8d2541acc6 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@元祖みぃーちゃん(?) - お！！クリーパー！？ すげぇ､､､え?夢主かわよ！！ ､､､更新頑張ってください！！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2020年10月23日 19時
