24回 ページ24
夜になった。
夕食に皆集まっている。
リビングには誰一人と欠けておらず、あの鬱でさえも揃っていた。
gr「よし、集まったな！」
sn「やったぁ〜」
嬉しそうなしんぺい神。
何故か頬は薄紅色に染まっていた。
tn「ちょ、神もう呑んだんか？」
sn「味見！大丈夫だよ〜」
kn「酒に味見とかあらへんやろ」
楽しそうに笑っている皆。
幸せそうだな、と見ていると無意識に頬が緩む。
gr「よーし、エーミールとショッピの入団を記念して！」
「「乾杯！！」」
飲食を始める皆。
オスマンから受け渡されたオレンジジュースを手に隅で見つめる。
騒ぎ立てる人間やどちらが多く呑めるか競う人間。
クリーパーの頃に経験しなかったであろう気持ちが胸を支配する。
人間なんて弱いものだと思っていた。
怖いものであると同時に、武器なしでは自分達に対抗する手段もないようなか弱い生物。
そのような認識を自分はしていたのかもしれない。
脅威に脅かされ可哀想な生き物。
しかし、今はそんなことない、って胸を張って言える。
体験したからこそ理解できたのだ。
ふと目線を皆から離し外を見る。
ベランダに出て柵に手を伸ばし、何かに引き寄せられるように。
見上げると空には満天の星空があった。
クリーパーである皆はこの同じ空を見上げているのだろうか。
否、彼等ならば洞窟からでないであろう。
彼等は聡いからそんな馬鹿げた行動をしないことくらい自分が一番理解している。
下から視線を感じて目線を下げる。
『...ぇ』
一瞬、ほんの一瞬だけ。
こちらを睨み付けるような目とあった気がした。
tn「A、危ないで戻ってきぃ？」
トントンに脇の下に手を滑り込まされ持ち上げられる。
あ、と思い暴れるも呆気なくリビングのなかに戻された。
tn「危ないからベランダに出たらあかんで？分かったか？」
これで警戒が強くなったかとため息をつく。
しかし頷く自分を見てかエーミールが「あ、」と思い出したように話し出す。
嫌な予感がする。
em「今日、Aさんが話してくださったんですよ！」
場が静かになり視線が刺さる。
う、と目を泳がせるもキラキラした目でオスマンに見つめられた。
os「ほんまに？話してぇや！」
あまりにも期待した眼差しに堪えられなくなりグルッペンの後ろに隠れる。
gr「...Aが怯えている、やめてあげろ」
グルッペンは食事している手を止めることなくそう言ってくれた。
そのためか、皆は食事を再開した。
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パソコンの精 - 設定が面白いので、読んでて飽きないですね。更新頑張って下さい！ (2020年12月13日 14時) (
レス) id: 8d2541acc6 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@元祖みぃーちゃん(?) - お！！クリーパー！？ すげぇ､､､え?夢主かわよ！！ ､､､更新頑張ってください！！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2020年10月23日 19時
