3回 ページ3
驚いた自分は手を差し伸べた人間を無視して体に力をいれる。
人間になったはずなのに何故か体は爆発して...
と言っても、爆発が小さくなっているがそれにより人間が倒れていくのが見える。
もしかして元に戻れるかな...
そんな淡い期待を持ちながら体は斜めに倒れていく。
ガツン、と地面とぶつかるのははじめてのはずなのに、どこか懐かしいような感じ。
体を強打し最後に歪んだ目に写ったのは木々に混じった人間だった。
重たい体。
慣れない動かし方。
すぐにわかった。
あれは夢ではなくて、今もなお続いているのだと。
現実を見たくないという拒絶と起きなければ進まないという二つの気持ちが渦巻く。
それでも何も始まらないのは分かっているから目を開いた。
『...？』
見慣れた色で埋められてビックリしたが、よく見てみるとふかふかの何かに横たわっていた。
体を起こすと体には針が刺さっていて、繋がっている。
自覚すると痛いような、痒いような...
取りたくてたまらないけど、どう取ればよいのか分からずにボーッとしてしまう。
「...起きたん？」
声の方向へ目を向けるとしましま越しにあの人間がいた。
紛れもない、隣にいたクリーパーを斬った人間だ。
距離をおこうと後ろへと行こうとするが手に力が入らず後ろに倒れてしまう。
「おい、鬱ー、起きたんか？」
ut「おん、起きたみたいやわ...」
鬱、と呼ばれた人間は自分を見ながらそう言う。
新しく入ってきた人間は知らない人間だ。
赤いふわふわを巻き付けてる人間。
え〜と、確か...まふらぁ？
寒い日に着けている人間がいたはず。
じーっと見ていると人間は「なんや、そんなに見んといてや」と言ってしましまを動かす。
...っていうことは、あのクリーパーが言ってた、オリ、ってやつにいるのか。
これがオリか、と辺りを見渡す自分に人間は頭を撫でてくる。
驚いたが体が怠いからか爆発しないで、強ばるだけ。
「ほら、なんもないやん。」
人間は鬱にそう言い聞かせた。
ut「いや、ほんまなんやって！今思えばあんな至近距離に居ったのに爆発するどころか音もたてへんのやぞ！？」
鬱は興奮したように話し出すが、人間は呆れたようにため息を着いた。
「爆発で記憶吹っ飛んだんとちゃうん？」
ut「いーや！ゾムに聞いてみれば分かるやろ、ほんまやねん！」
ゾム...？
首をかしげながら話を聞いているとやっと気がついた人間が話をふってきた。
「お前、名前なんて言うん？」
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パソコンの精 - 設定が面白いので、読んでて飽きないですね。更新頑張って下さい！ (2020年12月13日 14時) (
レス) id: 8d2541acc6 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@元祖みぃーちゃん(?) - お！！クリーパー！？ すげぇ､､､え?夢主かわよ！！ ､､､更新頑張ってください！！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2020年10月23日 19時
