14回 ページ14
すんなり入ったと言っても数口でお腹は膨れる。
...これが満腹か。
ふぅ、と背もたれに体重をかけると隣でニコニコと此方を見るしんぺい神と目が合う。
首をかしげれば、「よう頑張ったな」と頭を撫でられた。
くすぐったくて体を縮ませるとしんぺい神は撫でるのをやめ、「んー、足りへんから今日も注射しよか」と言い出す。
注射、という単語に体はこわばる。
あの、痛いやつだ。
そう認識した瞬間逃げ出そうと弾かれたように席を立つも読まれていたのかしんぺい神に腕を捕まれた。
sn「ちょっと、誰か手伝ってほしいかなぁ。
Aちゃん、直ぐ暴れるから...」
しんぺい神はにこにことしながらも腕を離さない。
zm「ん、俺がいこか？他の奴やと頼りないやろ」
kn「はぁ！？ゾム、お前...！」
sho「ふざけんなや！俺等やって行けるわ！」
ゾムがさりげなく煽るとコネシマとシャオロンが瞬時に反応した。
sn「そんなに人数要らないしゾムでええよ。頼むわ」
zm「おん、今から？」
sn「出来るん？」
zm「勿論。あ、トントン、残しといてな」
ゾムはそう言って席をたつ。
トントンは面倒くさそうに「あいよー」と返事をし、ゾムは満足そうに近寄ってきた。
sn「んじゃ、あっちの部屋で」
嫌だ嫌だと暴れてもゾムとしんぺい神の力には叶わない。
む、となり頬を膨らますも効果はないようだ。
その時、近くでガサ、と音がした。
丁度窓が空いていて目を向けるとそこにはゾンビが居た。
なぜ、と思ったが木々の影で太陽光を免れたようだ。
そのゾンビは自分がクリーパーだと気がつかないのか腐った腕を向け襲い掛かってくる。
吃驚して体は跳ね上がり、体の中が熱くなってくる。
久々の感覚ではあるが眩暈が起きそうなほど混乱していた自分はそのまま体を爆発させた。
zm「ぅわっ、なんや！？」
sn「クリーパーっ！？」
煙だった中からゾンビの倒れた遺体と辺りに散らばるコンクリート、ガラスが出てくる。
sn「Aちゃん、怪我ない？」
ガラスの近くに座り込んでいた自分を持ち上げる。
なんで、爆発したのに転移しないんだ？
人間の体になってから不思議なことばかり。
今までの経験や記憶が偽物だと言わんばかりの異変に頭は複雑な糸が絡まったような感じがする。
zm「近くにクリーパーがおったんかもな」
ゾムへと目線を向けるとゾムは風力でフードがとれたのか、フードを外していた。
...珍しい。
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パソコンの精 - 設定が面白いので、読んでて飽きないですね。更新頑張って下さい！ (2020年12月13日 14時) (
レス) id: 8d2541acc6 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@元祖みぃーちゃん(?) - お！！クリーパー！？ すげぇ､､､え?夢主かわよ！！ ､､､更新頑張ってください！！ (2020年11月6日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲々姫 | 作成日時：2020年10月23日 19時
