学校生活 8 ページ27
雅紀サイド
朝部屋から出ると、着替えを抱えた和が廊下の向こう側から歩いてきた。
「おはよ、和」
「おはよー！まーにぃー」
ご機嫌に挨拶してくる様子に、昨日のことを引き摺ってないと分かって安心した。
「シャワー？」
「うん、和くんびしょびしょ〜」
悪びれた様子もなく、ちょっぴり幼い口調で言う和が可愛くて、
「おいで、和」
シャワールームのドアを開けてやって呼ぶと、トテトテ走ってきてパフッって飛び付いてきた。
その拍子に持っていた着替えはバラバラと床に落ちる。
「ほーら、落ちちゃったろ(笑)」
着替えをかき集めながら笑うと和も声を上げて笑った。
「早くシャワー浴びといで。できる？ひとりで…」
最近はひとりでやっているんだけど、何となく今日はそう訊きたくなる雰囲気がして言うと、
「まーにぃやって？」
コテンと首を傾げて言う和に、また笑いが零れる。
「なんだよー甘えん坊だなぁ和は。んじゃ、おいで(笑)」
結局全部やってあげることに…
つるつるのおしりを円を描くように撫で洗うとケラケラと声を上げて笑う和。
そんな和が愛しくて、守ってやりたいって気持ちが大きくなる。
朝の慌ただしい筈の時間に、ほっこりとした気持ちになり、１日の活力をもらえた。
「「行ってらっしゃーい！」」
今日は智にぃと2人、玄関先に立ってお見送り。
2人のランドセルが見えなくなるまで手を振り続けた。
「雅紀、何か良いことあった？」
ドアをくぐった時、智にぃに訊かれた。
「和がすくすく育ってるなぁって思って(笑)
"すくすく育つ"って言葉がピッタリだと思わない？このまま、何の苦労もなく育って欲しいって心の底から思うんだよねー、和を見てると」
想いのまま言うと、
「ホントにね…
世間的にはハンディキャップがあるとされる子なのに、素直さや健気さがそれを忘れさせるんだもんね、あの子は。
雅紀が言うようにホントに何の苦労もしないでこのまま真っ直ぐ育って欲しい(笑)」
端から見れば親バカとしか言い様のない会話。
だけどこれが俺たちの本心なんだから仕方ない(笑)
そんな想いで見送ったこの日、できれば経験して欲しくないようなことが起こってしまったんだ…
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棗(プロフ) - パスワード申請します 。 いつも、拝見させていただいてます。 (2019年2月14日 20時) (
レス) id: ef140653c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - パスワード申請します。 お願いします。 毎回楽しく読ませて頂いております。 (2019年2月14日 16時) (レス) id: 03009ea5b3 (このIDを非表示/違反報告)
rietan(プロフ) - パスワード申請します いつも楽しみに読ませてもらっています 疲れた心が癒されます (2019年2月14日 0時) (レス) id: 09ada2be90 (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - こんばんは。パスワード申請お願いします。いつも、楽しく拝見させて頂いています。ドキドキしたり、ほっこりした気持ちになります。これからも、楽しみにしていますので無理の無いように更新楽しみにしてます。 (2019年2月14日 0時) (レス) id: bd8fca3fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - パスワード申請 いつも拝見させていただいてます。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: 1d2222a8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2019年1月19日 21時
