成長(潤) 6 ページ28
智サイド
翔に着替えさせて貰っている潤は、まだ半べそ。きっといつも通りおしっこをしただけなのに足を伝って濡れちゃったもんだからびっくりしたんだね。
それにしても僕が興味深く思ったのは、あのタイミングでおしっこをするんだなってこと。いくら小児科医をしていてもああいう瞬間を見ることは無いからね(笑)
「和？和もトイレ行こうか？」
頷いた和はトイレまで走って行った。
追い掛けて行くと、既に踏み台に上がりおむつを少し下げてスタンバイ。
「和、凄いじゃん！流石だね、上手」
ちゃんとトイレで出来た和を褒めて、濡れていたら替えようとおむつを見ると、
「和、おむつ濡れてないよ？えらーい！」
そう言って、ぎゅって抱き締めてあげると、にこーっと満面の笑みを返してくれた。
今日の和、調子いいのかな？
服を整え手洗いを手伝ってやると、
「…り…ぁと」
小さい小さい声でお礼を言う。
「はい、どういたしまして(笑)」
声が出たねとかは敢えて言わない。意識しない方がリラックスできるから。
だけどしっかりと聞こえたよという思いを込めて返事をする。自然な感じで回復してくれれば良い。
「和、パパとお散歩行かない？」
そう聞くとぱぁっと花が咲いたかのような笑顔になり、僕の手に自分の手を重ねて来た。
「ちょっと、行ってきまーす」
翔サイド
和を連れて散歩に出掛けた智にぃ。
和が気兼ねなく甘えられる環境を作るため、２人きりの時間を作り出すようにしている。子どもにとっては１対１の時間て大事なんだよね。
俺も潤との時間を楽しもうと思い、
「潤、何して遊ぶ？積木？ブロック？」
問い掛けると、超高速ハイハイでおもちゃ箱の前に移動して、プラ○ールの線路を一つ取って見せた。
「おっけ〜、線路作るんだな？パパに任せて」
楕円形に線路を繋げてあげると、機関車トー○スを持って来て、走らせてと訴える。
言葉は充分に話せないけど、俺たちの言っていることはほぼ理解しているし、自分の言いたいこともしっかり伝えようとしている。
「じゃ、スイッチ入れるよ？」
３両編成を作って走らせると、
「きゃはっ、おーます！」
歓声を上げる。
「ははっ、良いね。走ったね？」
２人で楽しんでいると雅紀が来て
「潤、線路大きくしてあげよっか？」
って、駅や陸橋なんかも付けて、器用に繋げてくれた。
潤はテンションマックスで大喜びして夢中で遊んでいる。
その後ろ姿を見て、凄く満たされた気持ちになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 298人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
虹(プロフ) - 雅宗 潤美さん» はい！よろしくお願いします。楽しく読んで頂けるのが何より嬉しいんです♪ (2018年12月3日 23時) (
レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - 虹さん» 虹さん！早くも返信して下さり、ありがとうございます！応援くらいしか出来ませんが、勝手に楽しく読ませて頂いています♪こちらこそ宜しくお願いします( ´∀｀) (2018年12月3日 23時) (レス) id: 55d3a0233c (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - 雅宗 潤美さん» 雅宗 潤美さん♪初めまして！ステップファミリーを応援して下さってありがとうございます(*^O^*)和くん潤くんの成長は書いてても凄く楽しいです。また明日も頑張ります。これからもよろしくお願いします(*｀・ω-)ノ (2018年12月3日 23時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - 虹さん初めまして！またステップファミリーを読むことが出来てとても嬉しいです！成長していく子供達が大好きでこれからも応援させてください！ (2018年12月3日 23時) (レス) id: 8e5b3cdf80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：虹
| 作成日時：2018年12月3日 13時
