サプライズ 5 ページ46
翔サイド
仕事終わり、めったに利用しない電車に乗って来た、繁華街。
『駅に着いた』
と、だけゆかにLINEをして、足早に待ち合わせ場所に急ぐ。
もう少しでその場所って時、遠くにゆかを見つけ、手をあげる。
その少し前にゆかは俺を見つけてたようで、すぐに駆け寄って来て。
「翔にぃ」
って、声を上げる。
「おう！」
ゆかに向けて短い声を上げ、俺からも歩み寄る。
「お待たせ。早くに着いた？」
「ううん、ホントに今来たところ。ここであってるかなぁってキョロキョロしてたら翔にぃが来た」
って、屈託なく笑う。
「そっか。
よし、じゃあ行きますか？」
そう言って、腕を組めるように肘を突きだすと、嬉しそうに細い腕を絡めてきた。
「どこか行きたいとこあんの？」
「う〜ん、分かんないなぁ。最近こういうとこ全然来ないもん…」
って、呟くように言う。
だから、
「よし、じゃああそこにしよう」
指差したのはデパート。
ホントはセレクトショップとかブランドショップに連れて行ってやりたいところだけど、俺だって良く分かんない。
でもデパートなら、服やバック、化粧品から小物まで何だってあるだろうと思って。
なのにゆかは、
「え〜いいよ、デパートなんて。高いもん」
って、遠慮してる。
「良いの。今日は俺がプレゼントするんだから、ゆかは欲しいものを選ぶだけ。
分かった？」
ちょっと強引に煌びやかなショーウィンドウの横のドアをくぐり抜ける。
入口を入ってすぐの売場は、まだまだ残暑が残っていて外は暑い位なのに、マネキンに着せられている服は全て、秋冬物で。
季節の移ろいを視覚から感じさせてくれる。
「もう秋なんだな。季節感のない生活してるから、俺の中ではまだまだ夏なのに…」
ちょっと自嘲気味に言うと、
「ホントね。
でももう9月だから、秋だよね？」
って笑う。
ゆかだってまだまだ季節にもおしゃれにも敏感な年頃のはずなのに、そんなことも気にできないような生活を強いてるのかと一瞬思ったけど。
きっとゆかも俺と一緒で、
「そんなの興味ない。やりたいことやってるだけだよ？」
って言うんだろうなって、容易に想像できたから、口には出さず飲み込んだ。
代わりに、
「ほら、たまには金額のことなんか考えずに、好きなもの選びな？
俺はこう見えて、年の割には高給取りだから」
安心させるように言ってやった(笑)
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虹(プロフ) - あいさん» あいさん、はじめまして！子育てあるあるなこちらのお話、お気に入りになってもらえて嬉しいです♪妄想と経験の融合をこれからも楽しんでもらえるよう更新頑張ります！また遊びに来てください(^_^)/~~ (2018年12月10日 12時) (
レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - りんさん» りんさん♪復活を喜んでもらえて嬉しいです(^O^)これからも新しいお話を挟みつつ更新していきますのでよろしくお願いします(^o^ゞ (2018年12月10日 12時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、楽しく読ませてもらっています☆ 再掲載で初めて読ませてもらって潤君と和君の日常や病気したり成長したりの話がお気に入りで続けて読ませてもらいました(^o^)vこれからも更新大変かもですが頑張って下さい(*^ー^)ノ♪楽しみにしてます＼(^-^)／ (2018年12月10日 10時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 前からとっても楽しみに読んでいました。また復活されて、とっても嬉しいです。楽しみにしています。 (2018年12月9日 22時) (レス) id: 2047630b9c (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - coorparooさん» coorparooさん♪いらっしゃいませ〜(*^O^*)そーです潤くん4歳です！おしゃべり上手になったでしょ？成長をどうぞ見守って下さい！こういうコメント、ちょー嬉しいです(^O^)これからもよろしくお願いします(^o^ゞ (2018年12月9日 21時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2018年12月9日 20時
