サプライズ 3 ページ44
翔サイド
朝、もうそろそろ起きなきゃなってタイミングでノックされたドア。
いつもなら数秒後には開くのに、今日はそうじゃない。
誰？
と思って、のそのそ起き上がってドアを開けると、そこにいたのは雅紀。
「おう、おはよ。どした？」
回らない頭のまま、話し掛けると、
「ごめんね？こんな朝早くから。
でも翔にぃ今週当直多いから…」
なんて、話始めるから何か重要な話があるんだなと思って、
「ん。で、どうした？」
先を促す。
「あのさ、来週の始め、月曜でも火曜でも良いんだけど、ゆかとデートしてくんない？
夜、仕事終わってっから」
？？全く話の本筋が見えない。
「何？何で俺がゆかとデートなんだよ。どういうこと？ちゃんと説明しろよ(苦笑)」
そう言って、部屋に入るようドアを大きく開けてやると、ぴょこひょこお辞儀するようにしながら入ってきた。
「あの…ゆかの誕生日じゃん、来週。
で、サプライズでちょっとしたパーティー開きたいんだけどさ？」
って、言われて、大体のことは分かった。
「あーなるほどね。
だったら最初からそう言えよ(笑)
デートしてこいっていきなり言われても、分かんねぇって！」
ついいつもの調子で言うと、シーってしながら、ベッドに視線を送る雅紀。
「やっべ、完全に忘れてた」
まだイヤイヤ王子が寝てるんだった(笑)
「1時間程で大丈夫だから。平日だから大したことできないんだけど、ちょっとはびっくりさせたいでしょ？せっかくだし…」
言葉少なげに言う雅紀。
「OK、分かった。
チビたちの誕生日には、いつもゆかが中心になってやってくれてるんだから、俺もサプライズやりたいよ？」
って、雅紀の気持ちを汲んで言うと、パァった笑顔になって。
「やっぱり？やっぱり翔にぃもそう思う？俺もさ、毎日毎日大変な主婦業頑張ってもらってるし、いっぱい心配も掛けてるから、誕生日ぐらい日常を忘れて欲しいって思ってんの」
って。
ふふふっ、雅紀らしいや(笑)
「じゃあ、俺はストレートに誕生日プレゼント買ってあげるから一緒に選びに行こうって誘うわ。それで様子みて帰ってくる。
それでいいか？」
「うん。十分十分。
その間に、俺と智にぃで頑張るから！」
俄然元気になって言う雅紀に、俺も笑顔で頷いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
虹(プロフ) - あいさん» あいさん、はじめまして！子育てあるあるなこちらのお話、お気に入りになってもらえて嬉しいです♪妄想と経験の融合をこれからも楽しんでもらえるよう更新頑張ります！また遊びに来てください(^_^)/~~ (2018年12月10日 12時) (
レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - りんさん» りんさん♪復活を喜んでもらえて嬉しいです(^O^)これからも新しいお話を挟みつつ更新していきますのでよろしくお願いします(^o^ゞ (2018年12月10日 12時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、楽しく読ませてもらっています☆ 再掲載で初めて読ませてもらって潤君と和君の日常や病気したり成長したりの話がお気に入りで続けて読ませてもらいました(^o^)vこれからも更新大変かもですが頑張って下さい(*^ー^)ノ♪楽しみにしてます＼(^-^)／ (2018年12月10日 10時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 前からとっても楽しみに読んでいました。また復活されて、とっても嬉しいです。楽しみにしています。 (2018年12月9日 22時) (レス) id: 2047630b9c (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - coorparooさん» coorparooさん♪いらっしゃいませ〜(*^O^*)そーです潤くん4歳です！おしゃべり上手になったでしょ？成長をどうぞ見守って下さい！こういうコメント、ちょー嬉しいです(^O^)これからもよろしくお願いします(^o^ゞ (2018年12月9日 21時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：虹
| 作成日時：2018年12月9日 20時
